ダゲスタンの美味しい青ネギ入りヒンカルの作り方(レシピ)

Yulia Mulino
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 今日は、イタリア料理の専門家の中でニョッキに似ているという人もいる新鮮な青ネギを使ったヒンカルを作って見よう。

 ヒンカルは、ダゲスタンの代表料理のひとつだが、いろいろなバリエーションがある。伝統的なヒンカリは厚くて柔らかいケフィール生地と牛肉、ブイヨン、ソースでつくられている。だから、名前が同じようだからと言って、有名なグルジア料理のヒンカリと混同してはいけない。グルジアのヒンカリは袋状の大きな肉入りダンプリングである。

 ダゲスタンのヒンカルにはアヴァール・ヒンカルとよばれる春バージョンがあり、野生のネギを使う。アヴァ―ル人はダゲスタン共和国の多数民族である。アヴァ―ル・ヒンカルは季節料理で、レストランで見かけることは滅多にない。これにもいくつかのバリエーションがあって、作り方は材料によって異なるが、ここに紹介するのは、誰にでも作れて、しかも本物らしさを保っているものだ。

 アヴァ―ル人のスプリング・ヒンカルを作るのに多くの人は水だけを使うが、ここではケフィールと卵も使う。ケフィールに重曹を入れて押しつぶし、生地を長い時間かけてよく捏ねる。そうすれば出来上がりがふわふわになる。加減が難しいのはここで、生地が手につくからと言って、小麦後を使いすぎるとヒンカルが固くなってしまいがちになる。生地がべたつかないように小麦粉を使いながら、材料を合わせてすぐにヒンカルを作る主婦もいる。出来上がったヒンカルがくっつかないように、器にバターを入れておくのも重要なポイントである。

 今回は春らしい餡をつくるのにふつうの青ネギを使った。来年は、ラムソン(クマネギ)を使って見ようと思う。アヴァ―ルの主婦たちはヒンカルを地元のチーズと一緒に出す。また、七面鳥やソーセージを焼いて、ヒンカルと同じ皿にミルクとともに出すこともある。チキン・ブイヨンと鶏肉を別々に出すこともある。私は簡単にギリシャヨーグルトと新鮮な青ネギとでいただくことが多い。

 

材料(24人分)

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  • 小麦粉  - 280 g
  • ケフィール - 100 ml
  • 卵 - 1個
  • 塩 - 小さじ1/2
  • ベーキングソーダ - 小さじ1/2
  • ネギ - 150 g
  • バター - 30 g

作り方:

1. ケフィールにベーキングソーダと塩と加え、20分ほど置いておき、卵を加える。

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2. ネギを刻み、深いボウルに入れる。

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3. ケフィールとネギを合わせる。

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4. 小麦粉を少しずつ加えていく。生地は最初、粘り気があるが、ダゲスタンでは、生地が手につかなくなるまでこねるという人もいる。生地ができたら、ヒンカルの形に整える。

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5. 生地をまとめ、小麦粉をふりかけ、30分休ませる。

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6. 生地をいくつかに分け、細長くきり、サイコロ型に切る。

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7. 1.5 cm のフラットブレッドを作り、表面に小麦粉をふりかける。ひし形にカットする。

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8. 塩少々を加えた水でヒンカルを茹で、器にバターを入れてから盛り付ける。

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9. ヨーグルトとサラダと一緒に召し上がれ!

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