pu-pu-pu:ロシア語に登場した新たな間投詞
「pu-pu-pu(пупупу)」という間投詞は、沈思黙考、困惑、失望や悲哀を表しており、困難もしくは不快な状況に対する発言者のリアクションを示す機能を持つ。
口語表現寄りの語でるため、利用状況に関する分析はやや困難だ。主に、ミレニアル世代とZ世代が多用していると推測される。
- pu-pu-pu...こりゃあ、正直、予想外だなあ。
- pu-pu-pu...と呟いて俺は、ネットでモーターを探し始めた。
特筆すべきは、どちらの文脈でも、この間投詞は3点リーダーとともに使用されていることだ。これによって、困惑や、熟考といった様子を表す効果がより強く表れている。
pu-pu-puは、話者が適切な言葉を模索している間、意味をなさないフィラー(つなぎ言葉)としてフレーズの先頭に置かれることもある(同様の機能を持つ音に、ээээ(エー)、м-мм(ン-ム)などがある)。
「pu-pu-puという間投詞は、断続的な吐息を擬音化したものと考えるのが最も適切と思われる。疲れたり、当惑している時、人は頬いっぱいに空気を溜めてから、唇を緩めることによって、特徴的な音とともに空気を吐き出す事がある」
と、Gramota.ru編集委員のアンドレイ・ゴルシコフは書いている。
pu-pu-puが広まった要因の1つとして、子供向けのアニメシリーズ「PodygraiKA」の存在が挙げられることがある。「ゲーム機を盗ったのはだれ?」というエピソードで、守衛係の豚が室内を歩きながら、「pu-pu-pu-pu、pu-pu-pu、コーヒーでも淹れるか」と、リズミカルに独りごちるシーンがある。
pu-pu-puは2025年に口語表現、メッセンジャーのやりとり、ネット上の媒体で急速に広まった。さらに、この間投詞を使った様々な画像がネットミームとして拡散していった。
この語は、言語の短縮・節約という傾向に合致しており、感情を表現したいというアクチュアルな欲求にも叶っていると、専門家は指摘する。