ガガーリンに贈られた「幻のスポーツカー」
ユーリ・ガガーリンに、専用のスポーツカーがあったことはあまり知られていない。
1965年、フランス政府は、フランス製スポーツカー「Matra Djet V」をガガーリンに贈った。きっかけは、パリ郊外ル・ブルジェで開かれた航空宇宙ショーで、彼がこの車に関心を示したことだった。
この車は、世界で初めて量産化されたミッドシップ車の一つであり、当時のソ連では唯一の存在だった。
しかし、ガガーリンがこの車を運転したのは数回にとどまる。資本主義国からの贈り物やぜいたく品への関心を、公の場で示すことを避けたためとされている。
ガガーリンとこの車が写る貴重な写真は、モスクワの宇宙征服者のオベリスクを背景に撮影されたものとして知られている。
関連資料は、宇宙飛行士記念博物館の特別展「セールツェ・ペルヴォゴ(「先駆者の心」)」で、2026年7月5日まで公開されている。