初めて宇宙飛行したガガーリン、そのレアな写真の数々

宇宙飛行士記念博物館の広報部
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ロシアの偉大な宇宙飛行士は今でも世界中で尊敬を集めている。彼の素顔はどのようなものなのか?レアな写真から一面を覗いてみよう。

 ユーリー・ガガーリンの笑顔は有名だ。一説によれば、優劣つけ難い候補者たちの中から最初の宇宙飛行士を選抜する際の決め手の一つでもあったという。この写真のガガーリンは1961年4月12日、帰還直後に撮影されたものである。

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 若き日のガガーリンはサラトフの工科学校で鋳造工を目指して学んでいた。まだその頃は、後の英雄を予感させるものは無かった。しかし1954年、アマチュアとしてサラトフの飛行クラブを訪れて以降、パラシュート降下で才能を見せ始めた。

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 翌年には早くも、単独でYak-18(写真参照)を操縦して初飛行した。

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 やがてガガーリンは軍に進み、チカロフ(現オレンブルグ)の空軍学校でパイロットとして学び始めた。そこで、管制センターで医師として働くヴァレンティーナと出会い、1957年に結婚。2女をもうけた。

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 その後の2年間は北方艦隊所属で戦闘機に乗務。以下は当時の写真である。

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 宇宙開発においても、ガガーリンの生涯においても巨大な役割を果たしたのが、設計者のセルゲイ・コロリョフだ。最初の宇宙船を設計し、ソ連の宇宙開発を指導した人物である。ガガーリンとコロリョフの有名なツーショットが撮影されたのは1961年5月5日、政府所有のソチの保養所で宇宙飛行後の休暇中のことだ。それまでその名も機密下にあったコロリョフの、初めてとも言える公式の写真であった。

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 ガガーリンはコロリョフとも、その妻のニーナとも仲が良く、コロリョフのことを「宇宙の父」と呼んだ。

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 最初期の宇宙飛行士たち:ユーリー・ガガーリン、アンドリヤン・ニコラエフ、ヴァレンティーナ・テレシコワ、パヴェル・ポポーヴィチ、ヴァレリー・ブィコフスキー、ゲルマン・チトフ。

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 その歴史的な飛行を成功させたのち、ガガーリンは世界周遊の旅に出た。29か国をまわり、英雄として大歓迎された。この写真はブルガリアにて、平和の象徴の鳩を手にしている。

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 世界中の要人たちが、最高の栄誉をもってガガーリンを迎えた。フランス政府は1965年、スポーツカーのマトラ・ジェットⅤを送っている。同車はソ連で唯一の一台となった。

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*これらの写真や、ガガーリンとその宇宙飛行に関連する資料の数々は宇宙飛行士記念博物館で開催中の展覧会「最初の人の心」で2026年7月5日まで公開中。