2001年のこの日、宇宙ステーション「ミール」が太平洋に落下された
2001年3月23日、旧ソ連・ロシアの宇宙ステーション「ミール」が太平洋上に廃棄された。「ミール」は1986年に打ち上げられた有人宇宙ステーションで、約15年にわたり運用された。その間に地球を8万6331周し、約2万3000件の科学実験が行われた。
同ステーションには、13カ国から計104人の宇宙飛行士が滞在した。1994年から1995年にかけては、ロシアのワレリー・ポリャコフが437日以上連続して滞在し、現在も破られていない記録を打ち立てている。
当初、「ミール」の設計寿命は5年とされていた。しかし、ソ連崩壊とロシアの経済危機の影響で運用は延長され、最終的に約15年に及んだ。1990年代末には、老朽化が進み、宇宙飛行士の安全確保が課題となっていた。
ロシア政府は2000年末、ステーションの廃棄を決定。無人補給船「プログレス」を用いて軌道を制御し、太平洋上空で大気圏に突入させた。
2001年3月23日、グリニッジ標準時で午前6時ごろ、燃え残った破片はニュージーランドとチリの間にある航路外の海域に落下した。この海域は、運用を終えた宇宙機が投棄されることから、「宇宙船の墓場」とも呼ばれている。