チェルノブイリ原子力発電所で何が起きたのか:時系列に沿って概要を見る

SHONE/GAMMA/Gamma-Rapho / Getty Images
SHONE/GAMMA/Gamma-Rapho / Getty Images
1986年4月26日は、歴史を「以前」と「以後」に分けた日だった。ソ連で、史上最大級の原子力災害が起きたのだ。その経過をたどってみよう。

1986年4月25日 01:06

Anatoli Kliashchuk/Sygma / Getty Images
Anatoli Kliashchuk/Sygma / Getty Images

 チェルノブイリ原子力発電所の運転員たちは、安全システムの試験のために、4号炉の出力低下を始める。

 目的は、停電が起きた場合に、非常用発電機が起動するまでのあいだ、発電所のタービンが原子炉を冷却するのに十分な電力を生み出せるかどうかを確認することだった。

1986年4月25日 14:00

ヴァレリー・ズファロフ / TASS
ヴァレリー・ズファロフ / TASS

 試験の妨げにならないよう、原子炉炉心の非常用冷却システムが停止される。

1986年4月25日 23:10

レフ・ノソフ / Sputnik
レフ・ノソフ / Sputnik

 運転員たちは原子炉の出力を下げ始める。

1986年4月26日 00:28

I.パン / Sputnik
I.パン / Sputnik

 出力は、安全上許容される水準を下回った(700MWではなく、およそ30MWまで低下した)。

 本来なら、ただちに原子炉を停止しなければならなかった。だが運転員は、安全規則に違反して、反応を抑える制御棒を炉心から引き抜き、出力を回復させようとした。

1986年4月26日 01:00

Anatoli Kliashchuk/Sygma / Getty Images
Anatoli Kliashchuk/Sygma / Getty Images

 出力は安定し、発電所の責任者たちは試験続行を命じる。

 自動非常停止システムや、その他の安全装置も停止される。

1986年4月26日 01:23:04

ニコライ・マリシェフ / TASS
ニコライ・マリシェフ / TASS

 試験が正式に始まり、予期しない出力急上昇が起きる。

1986年4月26日 01:23:40

マイケル・チェルニチキン / TASS
マイケル・チェルニチキン / TASS

 運転員が緊急停止ボタンを押すが、制御棒は炉心に挿入される途中で動かなくなる。

1986年4月26日 01:23:58

ヴァレリー・ズファロフ、ウラジーミル・レピック / TASS
ヴァレリー・ズファロフ、ウラジーミル・レピック / TASS

 爆発によって、重さ1000トンのふたが原子炉から吹き飛ばされ、火災と放射能漏れが始まる。