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帝政ロシア初の遊園地

1912年のペテルブルグ。マリンスキー劇場近くのオフィツェルスカヤ通りに、初のルナ・パーク(遊園地)がオープンした。

 

Domaine public

 アトラクションは色々。デビルズホイール、迷路、ミラーハウス、ボート漕ぎ、さらに当時としては最先端だった映像上映室もあった。上映室のうち、1つは無料。もう1つはチケットの購入が必要で、トーキー映画を上映していた。他には、亡霊がさまよう城の中の「恐怖の部屋」、木球を皿やグラスに投げつける投てき場、さらには「ソマリア村」まであった。ソマリア村の「住民」たちは伝統的な衣装をまとって槍試合を行い、それ以外の時間は日常的な雑事をして過ごした。ペテルブルグの街中ではなく、さもアフリカの大地にいるかのように振る舞っていた。

Domaine public

 アトラクションの目玉は巨大なローラーコースターで、山岳の鉄道のように作られていた。人々が車両に乗り込むと、列車が加速していく。来場者の人気は非常に高く、「裕福な人々らしいのに、まるで盛り場にいるような雄叫びと歓声を上げて喜んでいる」と、その光景を見た者は語る。このローラーコースターにハマったのが詩人のアレクサンドル・ブロークで、ある日などは21回も乗ったという。合計すると、ブロークは実に80回以上は乗ったという。

Domaine public

 アトラクションは1915年の夏まで営業していたが、その後数回の改修工事を経て、1918年に消滅した。