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ネット上で隕石の破片が販売中

ウラジーミル・アスタプコヴィチ / Sputnik
星にもう少し近づきたい。そんな願望を叶えるかのように、ロシアでは今、隕石の破片がインターネット上で売られ始めている。

 10月27日の早朝、モスクワ州、トヴェリ州、ノヴゴロド州の住民たちは、季節外れとも言える眩しい光景を目撃した。鮮やかな緑色の火球が夜明け前の空を横切り、火の尾を引きながら飛行したのである。

 隕石は高度約42キロ付近でノヴゴロド州上空にて分裂し、その一部が村落に落下。住宅の屋根を突き破る被害も確認された。

ドナト・ソロキン / TASS

 発見されたサンプルは現在、ロシア科学アカデミー・地球化学研究所の隕石・宇宙化学研究室で分析が進められている。また、一部はモスクワ郊外デドフスクの宇宙史博物館やウラル連邦大学にも提供された。研究者によれば、今回の隕石は一般的な「石質隕石」に分類されるという。

 しかし、破片を手にしたのは研究機関だけではない。ほどなくして民間からも隕石片の販売投稿がネット上に相次いで出始めた。価格帯は「手頃な小片」から「超高額の大サイズ」まで幅広い。

 たとえば、重量1.5キロを超える大型の破片は 4000万ルーブル(約8000万円) で出品されており、販売者は「家に置けば幸運を招き、愛する人へのアクセサリーにも最適」と宣伝する。価格設定の理由について尋ねられると、「夢を叶えるために必要な金額」と記している。