無料でオンライン視聴可能なソ連の児童映画８選
ファンタジックで、不思議で、色彩豊かな児童映画の数々。子供時代を思い出してみよう。
1. 『シンデレラ姫』、1947
シャルル・ペロー作の童話の中で、最も人気のある映像化作品の１つ。監督のナデジタ・コシェヴェロワは戦時中からこの映画を構想しており、１９４５年春には脚本が完成していた。こうして誕生したのが、軽やかで鮮烈な童話映画だった。
気紛れで、ともすると修道院に籠りたがる王様、戯画的な継母、魅力的なシンデレラ。女優ヤニナ・ジェイモは撮影当時36歳だったが、若くおとぎ話的なシンデレラ役を違和感無く演じて見せた。もともとは白黒の作品だが、２０１０年にカラー化された。
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2.『サトコ』（邦題『虹の世界のサトコ』）、1952
リムスキー＝コルサコフのオペラの一部分に、インド象やフェニックスも登場する物語。ノヴゴロドの商人が、遠地へ航海に出る。数々の冒険の末に帰還を果たした彼は、やはり生まれ故郷が一番だとしみじみ思うのである。アレクサンドル・プトゥシコ監督による印象深い物語はソ連の観客のみならず、外国の人々も魅了した。
『サトコ』はヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞し、アメリカでも公開された。しかも、アメリカ公開は２回行われ、１回目はソ連映画として、２回目は『シンドバッド魔法の航海』というタイトルで公開された。これは映画プロデューサーのロジャー・コーマンが、当時は映画学校の学生だったフランシス・フォード・コッポラを招いてシノプシスを書かせ、時間を短縮して上映したものである。
舞台はノヴゴロドからコパサンドに、サトコはシンドバッドに、リュバーワはリュベリアに変えられた。
さらに、ソ連の俳優たちの名も、英語圏の観客に分かりやすい名前に変更されている。
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3.『モロスコ』、1964
監督のアレクサンドル・ロウはソ連屈指の児童映画監督の１人である。
意地悪な継母が、心優しい継子のナスチェンカを森に連れていくように命じ、凍死させようとする。この民話を、ロウ監督はさらに率直な物語に拡大した。最終的に、登場人物たちは然るべき結果を迎える。マロース爺さん（もしくはモロスコ）は、控えめなナスチェンカには豪華な贈り物を、腹違いの姉妹のマルフーシャには、カラスでいっぱいの長持を与える。
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4.『アラジンと魔法のランプ』、1966
アラジンは、願いを叶える魔人を封じた魔法のランプの持ち主となる。アラジンはブドール姫に惚れるが、彼女と結ばれるには、手に入れたばかりの魔法を使わなければならない…
演劇的な要素が強調された作品で、炎の中から魔人が現れ、ヤギが悪の魔術師を追い払う、おとぎの国の夢のような美しい映画である。
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5. 『鹿の王』、1969
カルロ・ゴッツィの戯曲が原作の、愛と魔法の物語。結婚したいと願うデラーモ王。しかし、花嫁の愛が本物かどうか、確かめたいのに、その術が無い。そこで魔法使いは、真実を聞けば顔色を変えず、嘘を聴くと笑い出す像を作る。
子どもだけでなく、大人も楽しめる作品だ。『鹿の王』は魔法の物語だが、愛と悲恋のストーリーでもある。
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6. 『長いお下げの麗しのワルワーラ』、1970
エレメイ王には、“借り”があった。ある時、水を所望したエレメイ王は井戸を使うために、水中の主チュド・ユドに「自分が知らないものを与える」と約束してしまう。王が知らなかったのは、もうじき息子が生まれる、という事実であった。チュド・ユドは、その息子を与えるように要求する…
５０年以上も昔の児童映画だが、今でもその輝きを失っていない。チュド・ユド役のゲオルギー・ミーリャルが、この妖怪を不気味ながらも魅力的に演じてみせた事も要因の１つだろう。
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7. 『ママ』、1976
童話『オオカミと７匹の子ヤギ』をもとにしたミュージカルで、ソ連・ルーマニア・フランスの合作映画。
母ヤギは子ヤギたちに捕食者の見分け方を教えるが、それでもオオカミは子ヤギたちを騙すことに成功する。しかしヒロインの母ヤギは子供たちを取り返し、オオカミを返り討ちにする策をめぐらせる。
映画はレヴュー演劇の方式をとり、オオカミ、ヤギ、ヒツジ、リスなどの動物たちは歌って踊って、スケートさえこなす。
ボリショイ劇場の役者たちや、有名なピエロのオレグ・ポポフも出演している。
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8. 『あの見知らぬ道で』、1982
小学生のミーチャは祖母の頼みで親戚の家にお使いに行くが、その親戚は実はバーバ・ヤガーであり、ミーチャはおとぎ話の世界に入ってしまう。
作中は恐ろしげなコシチェイや、隻眼のリーホ、舌足らずの盗賊ソロヴェイ、自転車に乗る賢女ワシリーサなど、おとぎ話の登場人物が次々に現れる。
作中世界はリアリティがありながら、不思議な事ばかり起こるクロスオーバー型の映画世界だ。
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