
ロシア大衆文化を代表する女性像トップ5

その殆どはソ連時代生まれ。ロシア人なら誰でも知っている顔ばかりだ。
5. 櫂を持つ少女

櫂を持つ少女の像は、「石膏の社会主義リアリズム」の模範とされる。体格の良いスポーツ少女は、ソ連女性のまさに理想像であり、国内各地の公園に設置された。これらの像の基になったのは彫刻家イワン・シャドルが制作した女性像で、1936年にモスクワのゴーリキー公園に置かれた物である。後にロムアルド・イォドコが同様の作品を作ったが、こちらは慎み深く水着姿となっている。
4. コルホーズの女性

ヴェラ・ムーヒナによる『労働者とコルホーズの女性』像は、ソ連を代表するモニュメントの1つだ。この像は1937年のパリ万博で最も注目された作品の1つとなった。男女のペアはソビエトにおけるジェンダーの平等を表現し、手にはソ連国章のシンボルである鎌と槌を持っている。
3. アリョンカ

名高いアリョンカ・チョコレートは、ロシアを訪れる外国人観光客の定番のお土産だ。まさに、国民的お菓子と言って良い。スカーフを頭に巻いた女の子のイラストを知らないロシア人はいない。

ちなみに、この商品名は女性宇宙飛行士テレシコワの娘の名から取られている。もっともイラストのモデルとなったのは別の女児である。その詳細は、こちらの記事に。
2. 母なる祖国

ロシアを代表する、第二次世界大戦のモニュメント。それが、エヴゲニー・ヴチェーティチの『母なる祖国』像である。高さ85㍍の巨象で、1967年、ヴォルゴグラードのかつての激戦地に設置された。
1. マトリョーシカ

世界的にもっとも有名なロシア女性は、やはりマトリョーシカということになるかもしれない。そのイメージはそこかしこに登場しているが、ロシアナビのロゴも、マトリョーシカがモチーフであることにお気付きだろうか?マトリョーシカという名称は、19世紀ロシアに多かった古い女性名マトリョーナからきている。ちなみに、マトリョーシカの歴史は思いのほか新しい。