ロシア人なら誰もが知っている外国語フレーズ10選
¡No pasarán!(スペイン語):「奴らを通すな」という意味で、スペイン内戦時の抵抗運動のスローガン。ドロレス・イバルリによって反ファシズムのシンボル的フレーズとなった。転じて、断固として自分の立場を堅持する意志を示す言葉として使われる。
Cherchez la femme (フランス語):「女を探せ」の意。このフレーズを口にする者は、目の前の奇妙な事態の背景には、きっと誰かの密かな色恋沙汰があるに違いない、と仄めかしているのである。
Femme fatale(フランス語):「宿命の女性」という意味。男性を翻弄できるほどの魅惑的な女性のせいで、前項のような事態が発生するのだ。それは、時に渦中の人物を死にまで至らしめる。
C’est la vie (フランス語):和訳するなら、「これが人生だ」といったところか。落胆と、運命を受け入れる諦観とともに発せられるフレーズである。
Déjà vu (フランス語):「既視感」の意。現在の状況が、過去に経験されたものであるかのように感じる、心理学的な現象を指す。
Dolce vita(イタリア語):「甘い生活」を意味する。説明不要、そのまんまの意味である。余計な説明は野暮というものだ。
Mamma Mia!(イタリア語):直訳すれば「私のママ」だが、ビックリした時に叫んだり、大きな驚きを感じた時に発したりする。強い感情の表出に使える表現だ。
To be or not to be(英語):直訳は「生きるべきか、死ぬべきか」となる。シェイクスピアの『ハムレット』に登場する、王子の最も有名なモノローグの冒頭だ。心穏やかならざる場面で発せられるフレーズである。
Come on(英語):カモンは、「来い!」という意味だが、ロシア語の文脈では「まさか~」と軽い不信感を示すのに使われる。
In vino veritas(ラテン語):「真実はワインにあり」、という意味。ロシア語なら、「シラフの頭の中にあるものは、酔っ払いの舌にある」(酒に酔うと余計な事まで喋る)という諺に相当する。