GW2RU
GW2RU

無料で見られる、第二次世界大戦を描いたロシア映画10選!

映画『人間の運命』(1959年)のワンシーン
V.ウヴァロフ / Sputnik
ロシア・ナビのセクション「Content hub」では、英語字幕付きのソ連・ロシア映画をすでに数十本、無料で公開している。ここでは、その中から第二次世界大戦を題材にした作品をいくつか厳選してご紹介しよう。

1.『鶴は翔んでゆく』(1957年)――監督:ミハイル・カラトーゾフ

ミハイル・カラトゾフ/モスフィルム、1957年

 若い恋人同士が、夜遅くまでモスクワの街を歩き、翌朝、ソ連が戦争状態に入ったことを知る。青年は前線へ召集され、一方、恋人の女性はモスクワに残り、やがて別の男と結婚することになる。

 この作品は、感受性がとくに強い人にはあまり向かないかもしれない。1958年のカンヌ映画祭では、審査員たちがあまりに涙を流したため、最高賞であるパルム・ドールを授与したほどだ。

 「Content hub」で視聴できる。

2.『人間の運命』(1959年)――監督:セルゲイ・ボンダルチュク

セルゲイ・ボンダルチュク/モスフィルム、1959年

 兵士アンドレイ・ソコロフは、負傷、捕虜生活、さらには強制収容所までも耐え抜く。そして奇跡的に脱出に成功する。だが帰郷した彼を待っていたのは、家族全員の死という現実だった。妻と娘たちは空襲で、息子は戦争最後の日に前線で命を落としていた。深い悲しみに沈んだソコロフは、孤児の少年ワーニャと出会うまで、機械のように生きていく。喪失の痛みを少しでも和らげるため、ソコロフは自分がこの子の父親だと名乗ることを決意する。

 作品は、ノーベル賞作家ミハイル・ショーロホフの同名短編小説を原作としており、その小説自体も実話に基づいている。

 この映画は、モスクワ、ミンスク、カルロヴィ・ヴァリ(カールスバート)、メルボルンをはじめ、いくつもの国際映画祭で受賞した。

 「Content hub」で視聴できる。

3.『兵士のバラード』(邦題:『誓いの休暇』)(1959年)――監督:グリゴリー・チュフライ

グリゴリー・チュクライ/モスフィルム、1959年

 戦場で英雄的な行為を果たした若い兵士は、母に会うための休暇を与えられる。故郷までの道のりは長く、その途中で彼はさまざまな人々と出会い、初恋となる少女とも巡り会う。前線へ戻る直前、兵士が母を抱きしめる場面で涙をこらえられるなら、よほど心が固い人だろう。2人とも、彼が再び帰って来られるかどうか分からないまま別れるのだ…。

 「Content hub」で視聴できる。

4.『一寸の土地』(1964年)――監督:アンドレイ・スミルノフ、ボリス・ヤーシン

アンドレイ・スミルノフ、ボリス・ヤシン/モスフィルム、1964年

 1944年、戦時下の夏。モトヴィロフ大尉に率いられた小部隊が、ドニエストル川岸のほんのわずかな土地を守り抜く。

 批評家たちは、戦時の日常をきわめて写実的に描いた点を高く評価した。原作は前線作家グリゴリー・バクラーノフの同名小説で、戦時の日常を見事に描写しており、映画はそれに基づいている。

 「Content hub」で視聴できる。

5.『前線から帰還した兵士』(1971年)――監督:ニコライ・グベンコ

ニコライ・グベンコ/モスフィルム、1971年

 第二次世界大戦が終わったばかりの頃、復員兵ニコライ・エゴロフが故郷の村に戻ってくる。妻はすでに亡くなっており、幼い娘ナージャだけが残されていた。娘はすっかり成長していて、男は孤児たちの群れの中で、最初は彼女に気づきさえしない。

 この作品はセルゲイ・アントーノフの短編小説をもとにしており、戦後に平和な生活を立て直すことの苦しさを描いている。

 「Content hub」で視聴できる。

6.『祖国のために』(1975年)――監督:セルゲイ・ボンダルチュク

セルゲイ・ボンダルチュク/モスフィルム、1975年

 ミハイル・ショーロホフの同名小説を映画化した作品で、監督はアカデミー賞受賞者セルゲイ・ボンダルチュクだ。戦勝30周年に合わせて公開され、第二次世界大戦におけるソ連軍の戦いぶりを描いた作品として、このジャンルの古典とみなされている。

 「Content hub」で視聴できる。

7.『処刑の丘』(1977年)――監督:ラリーサ・シェピチコ

ラリサ・シェピトコ/モスフィルム、1977年

 1942年冬。ベラルーシはナチスに占領されていた。2人のパルチザンが捕らえられ、苛烈な尋問を受ける。そのうちの1人は、やがて協力に応じる。彼はそれを一時的な措置だと自分に言い聞かせ、逃げ出して再びパルチザンに戻ることを願っていた。だが二重の立場を演じるうちに、彼は自分自身が、絞首台で戦友の足場を蹴り外したことに気づかない…。

 この作品は1977年のベルリン国際映画祭で最高賞を受賞した。ワシリー・ブイコフの中編小説を原作とし、現実の出来事にも着想を得ている。

 「Content hub」で視聴できる。

8.『モスクワ大攻防戦』(1985年)――監督:ユーリー・オゼロフ

ユーリー・オゼロフ/モスフィルム、1985年

 この長編シリーズの脚本は、記録資料とゲオルギー・ジューコフ元帥の回想録に基づいている。作品は、第二次世界大戦における2つの大きな戦い、すなわちブレスト要塞の防衛戦とモスクワの戦いを描いている。ある場面では、パルチザンのゾーヤ・コスモデミヤンスカヤの処刑も描かれる。

 「Content hub」で視聴できる。

9.『スターリングラード』(1989年)――監督:ユーリー・オゼロフ

ユーリー・オゼロフ/モスフィルム、1989年

 この作品は、第二次世界大戦の帰趨を決定づけた最重要の戦いのひとつ、スターリングラード攻防戦を描いている。これは、ユーリー・オゼロフ監督が戦争を題材に手がけた伝説的な全4部作のうちの1本だ。監督は、ハリウッド映画を何本も見たものの、そのどれもがソ連軍の役割に一度も触れていないことに衝撃を受け、この企画に取り組んだ。批評家たちは、記録的正確さと撮影規模の壮大さを高く評価した。

 「Content hub」で視聴できる。

10.『ベルリンへの道』(邦題:『スターリングラード大進撃 ヒトラーの蒼き野望』)(2015年)――監督:セルゲイ・ポポフ

セルゲイ・ポポフ/モスフィルム、2015年

 若い中尉セルゲイ・オガルコフは戦闘任務の遂行に失敗し、その結果、1個師団全体が包囲され壊滅してしまう。彼は銃殺刑を宣告されるが、突如として、彼が拘束されていた村がナチスに占領される。死刑囚となった彼と護衛兵はともに脱出し、自軍の戦線を目指して進み始める…。

 この映画は第二次世界大戦勝利70周年に合わせて公開され、2017年にはTEFI賞の「最優秀ドキュメンタリー賞」を受賞した。

 「Content hub」で視聴できる。