ロシアのバラライカにも「オスカー賞」がある?

ロシアの民族楽器バラライカに「オスカー賞」がある――。そう聞くと驚くかもしれない。 きっかけは、ある偶然の出来事だった。

 フランスの作曲家アレクサンドル・デスプラが、ロシア民族楽器アンサンブル「ロシア」に、ウェス・アンダーソン監督の映画『グランド・ブダペスト・ホテル』の音楽制作への参加を依頼したのである。

 ある休憩時間、バラライカ奏者たちがロシア民謡「月が輝く」を何気なく演奏し始めた。すると、その音色に魅了されたデスプラは、この曲をぜひ映画に使いたいと提案。さらにロシア民謡「カマリンスカヤ」とともに、劇中音楽に採用されることになった。

Vladimir Perventsev / Sputnik
Vladimir Perventsev / Sputnik

 そして翌年、『グランド・ブダペスト・ホテル』のサウンドトラックはアカデミー賞作曲賞を受賞した。

 こうして、ロシアのバラライカも「オスカー賞受賞作品の一部」となったのである。