ロシアの最新歴史映画5選
1.『夜明けまで7露里』(Семь верст до рассвета)、2026年
1942年初頭。占領下のプスコフ州にドイツ軍の山岳猟兵部隊が到着する。彼らの目的は、ひそかにソ連軍の後方に潜入することだ。案内人として、地元の地理に明るい老猟師のマトヴェイ・クジミンが雇われた。ドイツ軍は、この老人が多額の報酬と引き換えに役割を果たしてくれると信じていた。しかし、老猟師には別の計画があった…
この映画は、ドイツ軍部隊をソ連軍の罠まで誘導し、そのために命を落としたクラキノ村の住人の英雄的実話をもとにしている。1965年、クジミンはソ連邦英雄の称号を死後授与された。勇敢な猟師の記念像は、モスクワ地下鉄のパルチザンスカヤ駅にある。
2.『帝国の誕生』(Рождение империи)、2026年
18世紀初頭。ピョートル1世統治下のロシアはデンマーク、ザクセン、レーチ・ポスポリタと共同で、北欧を統べる大国スウェーデンと対峙している。この戦争はロシアに多大な労力と犠牲を強いたが、しかし最終的には、この戦争こそがロシアを大陸の大国の一員にまで押し上げるのである。
「私は子供の頃からピョートル1世に興味を持っていました。私たちは彼の生涯に着想を得ていますが、それを単にコピーするのではなく、個別のエピソードを再構築して、生き生きとした多面的なキャラクターを創り出しました。観客がこの主人公に感情移入し、その運命に降りかかった驚くべき出来事、すなわち勝利と敗北、喜びと冒険、愛とドラマを追体験できるようにするのが、私たちの目的です」と、監督のアンドレイ・クラフチュクは語る。
3.『リトヴャク』(Литвяк)、2026年
若き女性戦闘機パイロットが主人公の3時間の長編。リディア・リトヴャクは8つの撃墜スコアと気球1個撃墜を記録している。戦友たちから「スターリングラードの白百合」と呼ばれた彼女は、1943年に21歳で戦死した。1990年にソ連邦英雄の称号を死後授与されている。
この映画の制作には7年間近くが費やされ、制作費は500万ドルを超える。そのうち80万ドルはクラウドファンディングで賄われたものだった。その大半は一度きりの寄付ではなく、映画に関するニュース配信や特別コンテンツなどの購読料だった。「予算が尽きかけた時、この小さな水流が私たちの強力な支えでした。おかげで、私たちは続けることができたのです」と、監督のアンドレイ・シャリオパは語っている。
4.『ラドガの天使』(Ангелы Ладоги)、2026年
1941年9月8日、ドイツ軍はレニングラードの陸上から包囲した。本土に通じる残された唯一のルートは、ラドガ湖だった。この「生命の道」を通って、夏は船がレニングラードに食料を運び、冬は凍結した湖面をトラックがひた走った。だが氷の上を疾走したのは、トラックばかりではない。「白い翼の偵察隊」、すなわち、帆橇(アイスヨット)も駆け回った。
1941年秋、市のヨットクラブ「トルード」に所属する経験豊富なアスリートと、セーリング技術を有する若手船員たちをベースに、2つのアイスヨット部隊が編成された。11月から約30隻のアイスヨットが任務に就き、舵手と機関銃手が乗船した。映画は、そんな彼らの活躍にスポットを当てている。
5.『父』(Отец)、2026年
1942年.シベリアの猟師ガヴリールは、息子が前線で行方不明になったことを知る。彼は息子が戦死したとは信じられず、志願兵となって、息子の捜索に行く。しかし、当初の目的は後回しにせざるを得なくなった。ガヴリールは、若い狙撃兵たちの訓練を任されたのだ。やがてガヴリールは、彼らにとって父親のような存在となる。
「親の愛こそ、人間の力の最大の源です。親子の関係性が、この映画の主題です。この主題が、私たちの燃える心なのです」と、監督のパヴェル・イワノフは語る。『父』は2026年4月、第48回モスクワ国際映画祭で観客賞を受賞した。