ロシアの人気エスニックミュージシャン5選
1.バシコルトスタン:Ay Yola
Ay Yola は、バシコルトスタンのエスノポップバンド。2024年にルスラン・シャイヒッディノフ、その娘のアデリ、リナート・ラマザノフの3人が結成した。現代の楽器に加え、バシコルトスタンの伝統的な笛、二弦琴、クィル・クブィズ(弦楽器)なども用いる。
グループのレパートリーは、バシコルトスタンの民族叙事詩『ウラル・バトゥル』をベースとしている。これは、勇士ウラルとその子たち、その他の勇士たちが悪と戦い、人々に幸福をもたらすべく奮闘する伝説を集めた叙事詩である。
Ay Yolaの最も有名な曲の1つは、太陽と鳥の王の娘であるミステリアスな美女、善と公正と平安を体現するフマイを歌った一曲で、実に5千万再生以上を記録した。
2.マリ・エル:シプ・リー
マリ・エル共和国のラップ歌手デニス・シャブリイは、マリ語の芸名「シプ・リー」で活動している。2025年には「マリのおはなし」を意味するタイトルのアルバム『マリー・ヨマク』をリリースした。
それぞれの曲は民話の1つのストーリーに対応しており、それぞれで1つずつマリの民族楽器のソロパートがある。
3.ブリャート:ユドンマ
ユドンマは、ブリャート出身のダンサー兼歌手ヴァレンティーナ・ユンドゥノワの芸名だ。彼女はブリャート語とエヴェンキ語で歌っている。2025年にリリースしたシングル『ミックス』は、ブリャートとエヴェンキとロシアが混ざった自らの家族の物語をベースとしている。
民族的なモチーフをフォーク・ポップやエレクトロニカといった現代の音楽の潮流と融合させている。
4.シベリア: Otyken
Otykenは、シベリアの先住民族の伝統音楽の要素を取り入れたエスノ・ポップスを演奏する。名前の読みは、「オトゥケン」で、テュルク語で「聖なる力の場所」を意味する。
グループのレパートリーにはチュリム語、ハカス語、ドルガン語、ロシア語の歌がある。2015年、独学で音楽を学んだチュリム人のアンドレイ・メドノスが立ち上げたグループで、シベリアの少数民族出身者たちで構成されている。衣裳はメドノスの妻が作っており、民族衣装そのものではないが、多くの要素を取り入れている。
5.カレリア:『ヴェレヤ』
フォーク・ポップアンサンブルの『ヴェレヤ』は、カレリア地方のソルタヴァラで1995年、民族歌謡を教えるマリガリータ・ベレジュナヤが創設した。
グループはロシア語やカレリア語の曲を歌い、カレリアの伝統文化の普及に努めている。彼女らの楽曲には、ロシア、カレリア、フィンランドの伝統が融合している。また、カレリアの古い伝統楽器も用いている。
2025年にはアルバム『Aijai, sorja』をリリース。若者に対して向けられた「なんて優雅な!」という感嘆を意味する語である。収録されているのは、ザオネジ、プロジュ、イングリアの曲や歌で、リッヴィ語方言で歌われている。多くは、乙女の初恋を歌ったものである。
*この記事のフルバージョンは、Culture.Ru上でロシア語版を公開中。