ロシア人が好む「鳥のミルク」とは?

Kira Lisitskaya (Photo: Peter Dazeley, Sergii Vasylchenko, intek1, Antagain/Getty Images)
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鳥のミルク、という語そのものは奇妙に思える。しかし、これはソ連時代に登場し今に至るまで愛され続けている、最も人気のあるデザートの1つなのだ。

 「鳥のミルク」とは、お菓子の名称。ミルクチョコレートもしくはダークチョコレートでコーティングされた、ふわふわのスフレ菓子である。スフレ自体はクリーム、レモン、チョコレート味がある(箱に何味が入っているか、ランダムになっている場合もある)。

 ソ連の「鳥のミルク」には、ポーランドの御先祖「Ptasie mleczko」がある。1967年、ソ連の食料品工業大臣はソ連の製菓業者に、これと似た菓子の生産を命じた。レシピは不明だったため、ソ連の製菓業者たちはトライ&エラーを繰り返して開発した。

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 オリジナルの第1号とされるのが、極東のウラジオストク製菓工場の製品だ。今でも、極東で作られる「鳥のミルク」の評価は高く、お土産物として重宝されている。当時から今に至るまで、人気の秘密は、凝固剤に天然の寒天を使っていること。他の製造者はゼラチンを用いるのが一般的だ。

 ウラジオストクに続いてモスクワの「ロット・フロント」工場も生産を開始。こちらは個別包装で、味も少し異なる。

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 全国的な人気を獲得した「鳥のミルク」は、1970年代になると更なる進化を遂げる。モスクワの老舗レストラン「プラハ」では、レストランの名を冠したケーキを考案した。味はお馴染みの「鳥のミルク」だが、サイズが大きい。スフレがチョコレートでコーディングされている点は同様だが、ビスケット生地の土台付きである。

Sviatlana Lazarenka / Getty Images
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 「プラハ」ケーキの人気は絶大で、レストランでは注文に生産が追い付かない状態だったが、1980年代には工場で大量生産されるようになる。今でも多くの人にとって、鳥のミルクは子供の頃から慣れ親しんだ定番のお菓子なのだ。