「Халатность」(過失)という言葉は、作家によってロシア語に生まれた

Alexander Kislov, Natalya Nosova
Alexander Kislov, Natalya Nosova
言語学者たちによると、「ハラートノスチ」(過失)という言葉が初めて登場したのは、1842年に発表されたゴーゴリの代表作『死せる魂』。

 その後、1860年代になると、ミハイル・サルティコフ=シチェドリンら他の文豪たちによっても用いられるようになり、徐々に市民の語彙として根付いていった。当時、「ハラート」(ローブ)は貴族の部屋着として一般的だった。中には、それを着たまま外出する者もおり、だらしなさや怠惰の象徴と見なされることもあった。そうした背景から、「ハラート」(ローブ)と「ハラートノスチ」(過失)の概念が結びついたとされている。やがてこの言葉はあまりに広まり、1922年には正式に法律用語として採用されるに至った。

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