ロシア語の「対格」とは何か?
「対格」は、一連の品詞に見られる文法上の形態で、かなり頻繁に現れ、動作・行為の対象、結果を示す。いわゆる目的語だ。“кого?”(誰を?)または “что?”(何を?)という問いに答えるものだ。
こんにちは、親愛なる学生の皆さん。「падежи」(格)はロシア語文法のなかでも最も難しい規則の一つなので、一緒に理解していこう!
簡単に確認しておくと、格とは、一連の品詞が文の中で果たす役割を定め、それら相互の関係を表し、発話の意味を伝える文法カテゴリーだ。ほかの言語では、語順がしばしばこの役割を担っている。
格は、「имена существительные」(名詞)、「местоимения」(代名詞)、そしてそれらに「依存」する 「прилагательные」(形容詞)、「числительные」(数詞)、「причастия」(形動詞)に適用される。これらは、格に従って「склоняются」(格変化する)。つまり、語の語尾が変化するのだ。
ロシア語には全部で6つの格がある。主格についてはこちらを、生格についてはこちらを、与格についてはこちらを読んでほしい。
では今度は、「винительный падеж」(対格)について話そう。
対格は何を表すのか?
対格は、最も複雑な格のひとつであり、非常に多様な概念や動作・行為を表すものだ。
これは次のものを示す。
- 動作の対象――“видеть дома”(家々を見る)、“слушать музыку”(音楽を聴く)、“рисовать картину”(絵を描く)、“люблю тебя”(君を愛している)
- 動作の結果――“связать варежки”(ミトンを編み上げる)
- 対格には、空間や時間を表すいくつかのカテゴリーが結びつく。たとえば、“не спал всю ночь”(一晩中眠らなかった)、“прошел целый километр”(丸々1キロ歩いた)。
対格の主要な難しさのひとつは、「одушевленные существительные」(活動体名詞)と 「неодушевленные существительные」(不活動体名詞)が異なる仕方で格変化する点にある。不活動体名詞は主格の形をとるが、活動体名詞の格変化は、生格のそれと一致する。
名詞の場合には、 “кого? что?”(誰を?何を?)という問いに答える形になる。形容詞と形動詞を活動体名詞と一致させる場合には、“какого? какую? каких?”(どのような~を?)に、不活動体名詞の場合には、 “какой? какую? какое? какие?”(どのような~を?)に答える。また、数詞については、活動体の場合には “скольких?”(何人の~を?いくつの~を?)、不活動体の場合には、 “сколько?”(いくつの~を?)に答える形だ。
以下の活動体名詞は、3通りのタイプの格変化をする。それらが対格でどのような語尾になるかを示した。
| 単数 | 複数 |
格変化の第1の型 | -у/-ю (маму) | 語尾なし (мам) |
格変化の第2の型 |
-а, -е, -о, -я (друга, коня) | -ов, -ев, -ёв, ей (коней, друзей) |
格変化の第3の型 | 変化せず (дочь) | -ей (дочерей) |
以下の不活動体名詞は、3通りのタイプの格変化をする。それらが対格でどのような語尾になるかを示した。
| 単数 | 複数 |
格変化の第1の型 | -у/-ю (картину, землю) | -и/-ы (картины, земли) |
格変化の第2の型 |
- о/-е および変化せず (окно, море, дом) | -ы/-и, -а/-я, -е (окна, моря, дома). |
格変化の第3の型 | 変化せず (тень) | -и (тени) |
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