ロシア語の「造格」とは何か?
こんにちは、親愛なる学生の皆さん。「падежи」(格)はロシア語文法のなかでも最も難しい規則の一つなので、一緒に理解していこう。
簡単に確認しておくと、格とは、一連の品詞が文の中で果たす役割を定め、それら相互の関係を表し、発話の意味を伝える文法カテゴリーだ。ほかの言語では、語順がしばしばこの役割を担っている。
格は、「имена существительные」(名詞)、「местоимения」(代名詞)、そしてそれらに「依存」する 「прилагательные」(形容詞)、「числительные」(数詞)、「причастия」(形動詞)に適用される。これらは、格に従って「склоняются」(格変化する)。つまり、語の語尾が変化するのだ。
ロシア語には全部で6つの格がある。以下で読んでほしい。
- Именительный(主格)
- Родительный(生格)
- Дательный(与格)
- Винительный(対格)
では今度は、творительный падеж(造格)について話そう。
この格は何を表すのか?
名詞と代名詞の場合には、 “кем? чем?”(誰によって?何によって?)という問いに、形容詞と形動詞の場合には “каким? какой? каким? какими?”(どのような…によって?)という問いに、数詞の場合には “сколькими?”(いくつによって?何人によって?)という問いに答える。
1.造格は、動作の道具、つまり何かを作り出す手段を示す。たとえば “есть ложкой”(スプーンで食べる)、“рубить топором”(斧で切る)だ。また、動作に伴うものも示す。たとえば “гулять с собакой”(犬と散歩する)だ。
2.能動態では主格である動作の主体は、受動態を用いる場合、造格の形になる。たとえば、 “Ветер сорвал крышу”(風が屋根を吹き飛ばした)は、“Крышу сорвало ветром”(屋根は風で吹き飛ばされた)に変わる。
3.名詞の造格から、時間を表す副詞――“летом”(夏に)、“вечером”(夕方に)――や、性質・状況を表す副詞――“бегом”(走って)、“авансом”(前払いで)――が生まれた。
造格は、с、за、под、над、между、перед という前置詞とともに、しばしば用いられる。
以下の名詞は、3通りのタイプの格変化をする。それらの名詞が造格でどのような形になるかを示した。
| 単数 | 複数 |
格変化の第1の型 | -ой, -ей, -ею (собакой, семьей) | -ами, -ями, -ми (собаками, семьями) |
格変化の第2の型 |
-ом/-ем (сыном, конём) | -ами, -ями, -ми (сыновьями, конями) |
格変化の第3の型 | -ю (ночью) | -ами, -ями, -ми (ночами) |
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