ロシア語の「造格」とは何か?

Ivan Marjanovic / Getty Images
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“Творительный падеж”(「造格」)は、一連の品詞に見られる文法上の形態で、動作が何によって、また何を用いて行われるのかを示し、受動態でしばしば現れるものだ。

 こんにちは、親愛なる学生の皆さん。「падежи」(格)はロシア語文法のなかでも最も難しい規則の一つなので、一緒に理解していこう。

 簡単に確認しておくと、格とは、一連の品詞が文の中で果たす役割を定め、それら相互の関係を表し、発話の意味を伝える文法カテゴリーだ。ほかの言語では、語順がしばしばこの役割を担っている。

 格は、「имена существительные」(名詞)、「местоимения」(代名詞)、そしてそれらに「依存」する 「прилагательные」(形容詞)、「числительные」(数詞)、「причастия」(形動詞)に適用される。これらは、格に従って「склоняются」(格変化する)。つまり、語の語尾が変化するのだ。

 ロシア語には全部で6つの格がある。以下で読んでほしい。

 では今度は、творительный падеж(造格)について話そう。

この格は何を表すのか?

 名詞と代名詞の場合には、 “кем? чем?”(誰によって?何によって?)という問いに、形容詞と形動詞の場合には “каким? какой? каким? какими?”(どのような…によって?)という問いに、数詞の場合には “сколькими?”(いくつによって?何人によって?)という問いに答える。

 1.造格は、動作の道具、つまり何かを作り出す手段を示す。たとえば “есть ложкой”(スプーンで食べる)、“рубить топором”(斧で切る)だ。また、動作に伴うものも示す。たとえば “гулять с собакой”(犬と散歩する)だ。

 2.能動態では主格である動作の主体は、受動態を用いる場合、造格の形になる。たとえば、 “Ветер сорвал крышу”(風が屋根を吹き飛ばした)は、“Крышу сорвало ветром”(屋根は風で吹き飛ばされた)に変わる。

 3.名詞の造格から、時間を表す副詞――“летом”(夏に)、“вечером”(夕方に)――や、性質・状況を表す副詞――“бегом”(走って)、“авансом”(前払いで)――が生まれた。

 造格は、с、за、под、над、между、перед という前置詞とともに、しばしば用いられる。

 以下の名詞は、3通りのタイプの格変化をする。それらの名詞が造格でどのような形になるかを示した。 

 

単数

複数

格変化の第1の型
(男性名詞と女性名詞)

-ой, -ей, -ею (собакой, семьей)

-ами, -ями, -ми (собаками, семьями

格変化の第2の型
(男性名詞と中性名詞)

 

-ом/-ем (сыном, конём

-ами, -ями, -ми (сыновьями, конями

格変化の第3の型
(女性名詞)

-ю (ночью

-ами, -ями, -ми (ночами

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