
2月23日が「祖国防衛者の日」になったいきさつは?

この日、ロシアおよび旧ソ連の一部の国では、軍人だけでなく一般の男性全員が祝福される。たとえ、その人が軍隊と関係をもたなかったとしても。
この祝日は、赤軍の創設と直接関係している。しかし、2月23日という日付が選ばれたのは偶然だった。
「労働者・農民赤軍」(略称「労農赤軍」)の創設に関する法令は、1918年1月28日に公布された。その1年後の1919年1月10日、初代陸海軍人民委員(国防大臣に相当)ニコライ・ポドヴォイスキーは、国の指導部に、軍の設立記念日を祝う提案を送った。

しかし、官僚的な手続きが滞り、期日までに準備できなかった。そこで、祝賀行事は2月17日の「赤い贈り物の日」に設定された。この日、政府の計画によれば、国民は、赤軍兵士に贈り物をすることになっていた。

しかし、ここでも手違いが起きた。その日は月曜日だったため、次の日曜日、すなわち2月23日に変更することが決定された。

その後の数年間、この祝日は忘れられていたが、1922年に再び思い起こされた。それからは、定期的に行われるようになり、日付は変更されなかった。

この祝日は、時代によって、赤軍記念日、ソビエト軍記念日、ソビエト陸海軍記念日などと呼ばれていた。ソ連崩壊後の1992年に、「祖国防衛者の日」と呼ばれるようになり、2002年からは、祝日であるだけでなく休日となった。