ソ連唯一の「大元帥」は誰か?

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ソ連では、1945年6月26日に、軍の最高階級「大元帥」が制定された。翌日、この称号は、「戦時中、国家の全軍の指導において、祖国に対してとくに傑出した貢献をした」として、ヨシフ・スターリンに授与された。

 ソ連の指導者を大元帥にする案は、1943年2月6日に、モスクワの工場「レッソーラ」(「ばね、スプリング」の意味)の労働者によって、初めて提示された。彼らの考えでは、「スターリングラードの戦い」での勝利の後、スターリンは、「天才的な軍司令官として」、こうした栄誉に値した。

 しかし、この発案は、当の最高司令官の関心をあまり引かなかった――スターリンは、あまり派手な称号は好まなかったからだ。彼は、同年3月6日に授与された元帥の称号のみにとどめた。

 しかし、「赤の広場」で最初の戦勝記念パレードが行われた1945年6月24日に、大元帥授与の案が再び浮上した。このときは、軍の最高司令部が提起した。スターリンは、これに同意したものの、生涯を通じて元帥の制服を着用し続けた。

 ソ連において、大元帥の称号は、他の誰にも授与されることはなかった。

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