クンストカメラ――異形のコレクションはいかにして、ロシア初の公共博物館の礎となったのか

Ilya Galakhov/Global Look Press; Yulia Khakimova
Ilya Galakhov/Global Look Press; Yulia Khakimova

 ピョートル1世は、あらゆる奇妙なものや珍しいものに強い関心を抱いていた。1718年、皇帝は「生まれつきの奇形や、見つかった珍奇な品々を、すべての都市から総督および司令官のもとへ届け出ることについて」という勅令を出した。

 こうした「奇形」を提供すると報奨金が与えられたため、人々は常識の枠を超えるものを進んで持ち込んだ。たとえばスモレンスク県からは、二つの頭を持つ子牛が送られてきた。

 こうして、ロシア初の公開博物館であるサンクトペテルブルクのクンストカメラに収蔵される、最も有名な解剖学コレクションが始まった。1714年1月31日は、その創設日とされている。

 この珍しい子牛の骨格と、復元された剥製は、現在もなお主要な展示品の一つとなっている。