２０２５年現在 ロシアのビザを取得するには？

1. ロシアへのビザが必要ない人

　６０か国以上の国民は、ビザなしでロシアに入国し、一定期間滞在することができる。これらの国には、セルビア、アンドラ、アルゼンチン、アラブ首長国連邦などが含まれる（リスト）。

　また、ロシアは、中国とイランとの間に、相互ビザ免除制度を結んでいる。これは、旅行代理店を通じて訪れる団体観光客向けだ。１５日間旅行できる。

　RUS コード付きのAPEC・ビジネス・トラベル・カード（ABTC）の所持者にも、ビザは必要ない。このカードは、APEC（アジア太平洋経済協力）加盟国の国民に対して、ビジネス関係の移動を円滑にするために発行される。

2. ロシアへの電子ビザをいかに取得するか

　日本、中国、ドイツ、フランスを含む６４か国で、ロシアへのシングルエントリー電子ビザを申請できる。観光にもビジネスにも利用できる。この場合、滞在期間は最長１６日間となる。

　対象国の一覧については、ロシア外務省の公式ウェブサイトをご覧ください。

　電子ビザを取得するには、招待状、ホテルの予約、その他の書類は必要ない。必要なのは、パスポートだけだが、機械読み取り可能で、有効期限まで少なくとも６か月残っていなければならない。JPEG形式の写真も必要だ。

　電子ビザの申請は、ロシア外務省のウェブサイトで、ロシア入国の４０日前から４日前までの期間に行うことができる。

　２０２５年の電子ビザの費用は約５２㌦で、これもウェブサイトで支払わなければならない（詳しくはこちらで）。

　電子ビザでの出入国は、ロシア外務省のウェブサイトに掲載されているチェックポイントからのみ可能なので、ご注意ください。

3. ロシアへの通常のビザをいかに取得するか

　しかし、ロシアに長期間滞在する必要がある場合、または他の目的で滞在する必要がある場合、またはあなたの国が上のリストに載っていない場合は、入国するために、通常のビザを取得する必要がある。

　領事手数料は、目的と国籍によって異なるが、ビザの申請書は、ロシア外務省のウェブサイトで記入し、印刷する必要がある。

　国を選択すると、その国における、書類を提出するための大使館やビザセンターの住所が表示される。

　観光ビザには、シングルエントリー、ダブルエントリー、マルチエントリーがある。通常、有効期間は最長６か月、アメリカ国民の場合は、最長３年間だ。ビジネスビザは、複数回の入国が可能で、期間は最長１年間。

　トランジットビザは、陸路で国境を越える場合は、最長１０日間、空港で乗り継ぎする場合は、最長３日間となる。

　就労ビザは、雇用契約に基づき最長１年間だ（高度専門職の場合は最長３年間）。

　留学ビザは3か月間で、その後毎年更新される。

　ビザを取得するには、印刷した申請書に加えて、次の書類を提出する必要がある。

• パスポートと顔写真のあるページのコピー
• 写真１枚（３.５ x ４.５ cm、カラー、白背景）
• ホテル予約の確認。

＊トランジットビザの場合は、入国と出国を確認するチケットが必要だ。

　ロシアはまた、伝統的なロシアの価値観を共有し、ロシアに移住して生活することを希望する外国人に対して、最長３か月間の個人ビザを発行している。

　外国人はロシア到着後、一時滞在許可の手続きを開始する必要がある。ロシア語の知識を直ちに証明する必要はない。これに関する詳細は、こちらをご覧ください。

4. ベラルーシのビザでロシアに入国することは可能か

　２０２５年、ロシアとベラルーシは、外国人へのビザの相互承認を開始した。つまり、１つのビザで、これら２つの国に旅行できるということだ。また、ビザが必要ない場合、またはこれらの国のいずれかへの電子ビザをもっている場合は、それがもう一つの国でも、認められる。

　陸路（鉄道または道路）で国境を越えることも、空路で入国することもできる。

　詳しくはこちらをご覧ください