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ロシアで発病した!さあどうする?

milan2099 / Getty Images
体調不良、発熱、怪我・・・いずれも予測不能だ。だが、そんな時のために備えをしておく事はできる。

医者を呼んで!

 ロシアの現行法では、外国人でも、国籍や保険の有無、滞在期間に関わらず、必要な医療措置を受けられる。

 救急医療は、急病や持病の悪化、事故、負傷や中毒など、早急な医療措置が必要とされるあらゆるケースで実施される。

ラミル・シトディコフ / Sputnik

 緊急の場合、あなたがロシア語を話せるなら、携帯電話から103番に電話しよう。

 外国語オペレーターの補助が必要な場合は、112番に電話。何が起きたか、どのような症状かを説明し、患者の名前と年齢を告げ、医療チームの派遣が必要な住所ないし現在地の目印等を報せる。救急車の派遣は無料だ。

保険

 ロシアに居住し就労している外国人は、強制医療保険の範囲内で、無料で医療サービスを受けられる。そのためには、強制医療保険の保険証を作る必要がある。外国人はこの保険証を、国や自治体の各種サービスを提供する多機能センター(МФЦ)、もしくは保険会社で直接受け取れる。

アレクサンドル・アヴィロフ/Moskva agency

 必要書類は、パスポート、永住権ないし一時居住権の証明書、SNILS(個人保険番号、ある場合)。国家サービスポータルサイト、保険会社、あるいは多機能センター(МФЦ)でかかりつけの診療所を選択して、そこに登録する。手続きに要する期間は、おおむね1週間。

 強制医療保険の保険証があれば、自宅に医師を呼ぶこともできる。電話で112番、あるいはスマホアプリ緊急呼び出しシステムに専用のカテゴリがあるので、利用しよう。

 モスクワ在住なら、統一医療相談窓口の電話122番も利用できる(ただし、ロシア語オンリー)。

ラミル・シトディコフ / Sputnik

 ロシアに長期滞在を予定している外国人は、ロシア国内の任意の保険会社で保険に加入できる。このような保険証があれば、医師の自宅派遣要請、専門家による診断、私立および国立病院を受診できる。