ロシア最小のハンター、イイズナ(写真特集)

パヴェル・クズミチェフ
パヴェル・クズミチェフ
小さな体躯にふわふわの被毛。だが、あなどるなかれ。これは街中に生息する中ではもっとも獰猛なハンターなのだ。

 一見すると、まるでキュートなおもちゃのよう。体長は最大でも20㎝、体重は200gほど。小さな頭部に、黒くて大きいビーズのような眼。ふわふわの被毛は、夏は茶色、冬は鮮やかなまでの真っ白になる。

Krasny (CC BY-SA 4.0) 夏のイイズナ
Krasny (CC BY-SA 4.0)

 イイズナは、肉食獣としてはロシアのみならず、地球上でも最小。近縁種は、オコジョやミンクである。

パヴェル・クズミチェフ
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 イイズナの生息地は主に森林だが、公園や地下室、田舎の家屋など、人間の近くにも広がっている。しかし、小型で俊敏かつ、周囲の景色に溶け込みやすいため、目撃されることは稀だ。しかも、生息地が北であるほど、体長は小さい。雪景色の中では、まず見つけられないだろう。 

パヴェル・クズミチェフ
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 その可愛らしい見た目とは裏腹に、イイズナは獰猛なハンター。「ネズミの災厄」という呼び名さえあるほどだ。

パヴェル・クズミチェフ
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 捕食対象はげっ歯類で、自分と同じ程度か、あるいは自分より大きい個体さえ狙う。原因は、絶え間ない空腹である。なにしろ、イイズナは2~3時間ごとにエサを食べなければならない。その結果が、キュートな外見の殺戮マシーンである。

パヴェル・クズミチェフ
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 どうやって、自分より大きな獲物を狩るのか?その秘密は、生理学的な特徴と性質にある。細く柔軟な体はげっ歯類を素早く追跡し、どんな小さな穴にも潜り込むことを可能にする。極めて活発なため、毎日が終わりの無い狩りの連続となる。

パヴェル・クズミチェフ
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 ちなみに、ロシア名の「ラスカ(ласка)」は、共通スラブ語とされ、他の言語でもロシア語同様、「優しさ」の意で用いられる。

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