
ロシアで最も人気のある新語:「スクフ」とは何または誰なのか?

今日のロシア語のスラング、俗語の多くは、英語からの借用語による。しかし、例外もいくつかある!
2024~2025年に最もよく使われたロシア語の一つは、「スクフ」(скуф)だ。ロシア語としてはちょっと奇妙に聞こえるが、実際、ロシア語なのだ!
「スクフ」とは一体何だろうか?もっと正確に言うと、どんな人物のことか?
35歳以上の男性を想像してみよう。ビール腹で、身だしなみにも気を遣わず、髪型や服装など、外見に無頓着だ。暇な時間の大半を、ソファに寝そべって、テレビを見てダラダラ過ごす。ものの考え方は保守的で、収入も少ないが、世間の目線など気にしない。「スクフ」とはこういう人物だ。
この言葉は、「スクフィイン」という名字の略語として生まれた。アレクセイ・スクフィインは、インターネットユーザーで、そのあまり魅力的とは言い難い外見が、2020年代初めに、ロシアのウェブ上でミームになった。
「どうやらこの場合、この単語の人気は、そのタイプがかなり一般的であり、ほとんど国民的なものとして受け止められたからのようだ」。言語学博士でポータルサイト「Gramota.ru」の編集長、クセニア・キセリョワは、このロシア語についてこう説明する。

また、ロシア語は非常に柔軟なので、どの単語も数十通りの語形を持ち、新しい品詞になることさえある。「スクフ」(скуф)も例外ではない。たとえば、
- скуфыня(skufynya)または скуфесса(skufessa)は、「スクフ」の女性形だ。
- соскуфиться(soskufit'sya)は動詞であり、「スクフになる」を意味する。
- cкуфизация(skufizatsia。英語なら skufization となるところで、要するに「スクフ化」)
- оскуфение(oskufeniye)は、「スクフになる過程、プロセス」。
さて、正直に教えてください。ロシア・ナビの読者の皆さんのなかに「スクフ」はいますか?