「頭に雪が降りかかる」:この慣用句はどんな意味?

キラ・リシツカヤ(写真:freepik.com)
キラ・リシツカヤ(写真:freepik.com)
前触れなしに来客があった場合(そして、それが歓迎されざる客であった場合)、または予期しなかった不快なニュースを受け取った場合、これらすべては、「頭に雪が降りかかった」ようだ、と言うことができる。

 もちろん、こういう場合は、嬉しいサプライズ効果などない。ここで、昔の農民がどんな生活を送っていたか想像してみよう。当時は天気予報もなく、いろんな縁起をかついでも、それは必ずしも当てにならなかった。そのため、畑仕事をしている最中に、突然、初雪が降ることもあったわけだ。冬に向けての準備をする暇もなく、しかもびしょ濡れで寒さに震えるという、二重の意味で不快な出来事だ。

 後にこの表現は、比喩的な意味をもつようになったたが、やはり否定的な意味合いだった。つまり、「頭に雪が降りかかったように(やってくる)」とは、青天の霹靂のように、突然現れる、そして不快な驚きをもたらすという意味だ。

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