
「頭に雪が降りかかる」:この慣用句はどんな意味?

前触れなしに来客があった場合(そして、それが歓迎されざる客であった場合)、または予期しなかった不快なニュースを受け取った場合、これらすべては、「頭に雪が降りかかった」ようだ、と言うことができる。
もちろん、こういう場合は、嬉しいサプライズ効果などない。ここで、昔の農民がどんな生活を送っていたか想像してみよう。当時は天気予報もなく、いろんな縁起をかついでも、それは必ずしも当てにならなかった。そのため、畑仕事をしている最中に、突然、初雪が降ることもあったわけだ。冬に向けての準備をする暇もなく、しかもびしょ濡れで寒さに震えるという、二重の意味で不快な出来事だ。
後にこの表現は、比喩的な意味をもつようになったたが、やはり否定的な意味合いだった。つまり、「頭に雪が降りかかったように(やってくる)」とは、青天の霹靂のように、突然現れる、そして不快な驚きをもたらすという意味だ。