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人生の知恵に満ちたロシアのことわざ10選

キラ・リシツカヤ(写真:izusek; Klaus Vedfelt; MediaProduction; Alexey_Arz/Getty Images)
これらの知恵の結晶は、どんな場面でも役に立つだろう!

 これらのうちのいくつかについては、すでにこちらでご紹介したことがある。しかし、助言はいくらあっても多すぎることはない。そこで今回は、新しい「ことわざ選」を読んでみてほしい。

1.「Держи голову в холоде, живот в голоде, а ноги в тепле」(頭は冷静に、腹八分目で、足元は暖かく)

 これは、ロシアの生涯不敗の名将アレクサンドル・スヴォーロフ(1729~1800年)が考えて、兵士たちにこのように教えたものだとされている。だが、この教えは平時の生活にも十分あてはまる。このことわざは、冷静な頭を保ち、風邪を避け、健康に気を配るよう奨めている。

2.「Знал бы, где упасть — соломки бы подстелил」(どこで転ぶかわかっていたら、藁を敷いておいただろう)

 あらゆる問題を前もって見通すことはできない。

3.「Береженого Бог бережет」(用心する者を神は守る)

 軽率で危険な行動をしない慎重な人は、面倒ごとに巻き込まれる可能性がずっと低い。

4.「Дело мастера боится」(仕事は名人を恐れる)

 熟練した人は、自分の仕事を質高く、しかも素早くこなす。

5.「Со своим уставом в чужой монастырь не ходят」(自分の規則を持って他人の修道院に行くものではない→郷に入っては郷に従え)

 すでにその土地の規則や習慣がある場所で、自分のルールや慣習を押しつけようとすべきではない。他人の境界は尊重すべきだ。もともとは、ある修道院から別の修道院へ移る修道士たちに向けられた表現だった。だが時がたつにつれて、自分の考え方や習慣を他人に押しつけようとするすべての人について使われるようになった。

6.「Одна голова хорошо, а две лучше」(頭は一つでもよいが、二つあればもっとよい→三人寄れば文殊の知恵)

 ウラジーミル・ダーリが編んだ『ロシア民衆の諺』には、これと意味の近い、別のことわざもある。「Ум хорошо, а два лучше」(知恵は一つでもよいが、二つあればもっとよい)。問題は、力を合わせて行動すれば、より早く解決できる。

7.「Дружба дружбой, а табачок врозь」(友情は友情、だが煙草は別)

 何事にも境界がある。友情と実務は混同すべきではない。昔は「хлеб-соль вместе, а табачок врозь(パンと塩は一緒でも、煙草は別)」と言うこともあった。というのも、煙草はかなり高価な品だったため、気軽に人に分け与えるものではなかったからだ。

 1950年代には、この表現を詩人コンスタンチン・シーモノフが新たに読み替え、「Дружба дружбой, а служба службой…」(友情は友情、だが勤務は勤務…)という詩を書いた。その中で彼は、ある人に少しでも何らかの疑いの影がかかると、友人たちがその人に背を向けてしまう状況を描いていた。

8.「От добра добра не ищут」(よいものがあるのに、さらに別のよさを求めるものではない)

 すでによいものを、むやみに改良しようとすべきではない。別の言い方をすれば、「最善は善の敵だ」とも言える。

9.「Куй железо, пока горячо」(鉄は熱いうちに打て)

 何事にも時機がある。好機を逃さず、すぐに行動せよということだ。

10.「У страха глаза велики」(恐怖は大きな目を持っている)

 臆病な人には、どんな危険も実際以上に大きく、重大なものに見えてしまう。