モスクワ地下鉄の新しい駅まとめ(写真特集)
モスクワ地下鉄の他の路線と接続する4つの新たな駅が、トロイツカヤ線(エメラルド色線)に開業した。
トロイツカヤ線は、モスクワ地下鉄でも最長クラスの路線だ。モスクワ環状道路を越えてノヴォモスコフスキー行政区まで伸びる。9月13日、この路線に新たな4つの駅が開業した。オープンほやほやの新駅のデザインをご紹介しよう。
“ZIL”
ZIL駅は、かつてのリハチョフ記念自動車工場(ZIL)跡に建設されている。工場跡の大部分は新興住宅地とチュフェレワ・ロッシャ公園になっている。
駅の内装は、ZILの巨大なロゴと、これまた巨大なトラックの壁画がプラットフォームを飾り、工場の歴史を思わせるものになっている。
モスクワ中央環状線への乗り換え駅となっている。
“クルィムスカヤ”
クリミヤに由来する「クルィムスカヤ」は、海を連想させる名称だ。照明は船の船窓を思わせるデザイン。壁面には水夫や、空を舞うカモメが描かれている。ホールのファサードにはクリミヤをかたどった浅浮彫が施されている。
ここも、モスクワ中央環状線への乗換駅となっている。
“アカデミチェスカヤ”
アカデミチェスカヤ駅のデザインは、科学がテーマ。様々な時代の、ロシアの偉大な科学者たちの肖像が多数描かれている。
トロイツカヤ線のこの駅は、カルーシュスコ=リーシュスカヤ線(オレンジ色線)の同名の駅と接続されている。
"ヴァヴィーロフスカヤ"
内装が左右非対称の、モスクワ地下鉄の中でもかなり珍しいタイプの駅。片方は白いアルミ製、もう片方は黒い自然石と鋼材を組み合わせたデザインとなっている。
現在、トロイツカヤ線(エメラルド色線)の駅数は11。今後数年間に、ノヴォモスコフスキー行政区に新たに6駅が開業予定で、終点はトロイツク駅になる見込みだ。完成すれば、総延長は43.3kmになる。