2026年 ロシア国籍を取得するには?

yuliasverdlova / Getty Images
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2026年現在、ロシア国籍を申請するには、ロシアに何年住む必要があり、またその手続きをどうすれば早められるのだろうか?後述するように、2025年11月に大統領により、「暫定的な措置」が施行され、ルールが変わっているので、注意されたい。

 我々はすでに、ロシアへ移住する方法についてお伝えしたが、今回は国籍取得までのすべての段階を見ていこう。

 ロシアのパスポートを取得するためには、通過しなければならない段階は全部で3つだ。場合によっては、どこかの段階を早めたり、あるいは省略したりすることもできる。ただし、一般的な手続きでは、段階は次のようになる。

  1. 時滞在許可
  2. 永住権
  3. 国籍取得

 覚えておかなければならないのは、どの段階でも、ロシア語の試験(ロシア・ナビの無料講座がお役に立てば幸いである)、ロシア史およびロシア法の基礎に関する試験を受ける必要があるということだ(テスト例)。また、どの場合でも、認可された機関で健康診断を受け、バイオメトリクス登録を行わなければならない。そしてもちろん、法律を守り、犯罪を犯さないことが必須だ。

一時滞在許可

AnnaStills / Getty Images
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 最初の段階は、一時滞在許可だ。実際には、これはパスポートに押されるスタンプである。

 上記の試験に加えて、地域ごとの一時滞在許可発給上限数を定めるクオータ(割り当て)も取得しなければならない。たとえば、2026年に発給される許可は全部でわずか3,802件である。

 クオータの対象外で一時滞在許可を取得できる場合もいくつかある。たとえば、

  • 大統領令702「伝統的価値観について」に基づいて移住する場合。この場合、試験を受ける必要はない。
  • 大統領令883に基づいて移住する場合(学者、スポーツ選手、著名な文化人向け)で、2026年4月から適用される。こちらも試験は不要である。
  • ロシア国民と3年以上婚姻関係にある場合

 一時滞在許可は、それを取得したロシアの地域でのみ居住し働く権利を与える。このスタンプとともに、一時滞在者用の数次ビザを取得することもできる。一時滞在許可は最長3年まで取得可能である。

 また、学生向けには、教育取得を目的とする、就学者向け一時滞在許可もあり、これは就学期間中ずっと、さらに修了後180日間にわたり有効である。

 必要書類の詳細は、ポータルサイト「ゴスウスルーギ」をご覧いただきたい

永住権

AnnaStills / Getty Images
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 永住権の書類は、一時滞在許可によってロシアに8か月以上居住した後でなければ提出できない。就学者向け一時滞在許可の保有者は、修学終了後3年以内であれば永住権を申請できる。

 永住権を取得すると、ビザなしでロシアの国境を越えることができ、無料の医療を受けられ、国内のどの地域でも居住し働くことができる。

 一時滞在許可の段階を経ずに永住権を取得できるのは、次のような人である。

  • 高度資格専門家とその親族(就労許可は招聘機関が手配する)
  • ロシアに「有益である」人(2026年4月から大統領令第883号 が施行される)。これは学者、スポーツ選手、著名な文化人、企業家を指す。
  • IT専門家など
  • 優秀な成績で大学を卒業した人

 永住権の申請は、ポータルサイト「ゴスウスルーギ」から、または内務省の窓口で行うことができる。

 2025年11月から、18〜65歳の男性に対する永住権および国籍取得の暫定的手続き(大統領令821)が施行されている。これにより、永住権取得および国籍取得のためには、まずロシアで軍務または非常事態省での勤務契約を結ぶ必要がある(あるいは、健康上の理由で勤務不適格であることを示す書類を所持している必要がある)。

 ただし、この大統領令はあくまで暫定的なものであり、すべての人に適用されるわけではない。ロシアで上記の勤務を行う外国人に対して、永住権および国籍取得を簡素化するものである。

 この大統領令は、就学者向け一時滞在許可を根拠として永住権を取得する人や、高度資格専門家として取得する人、あるいは大統領令883によって取得する人などには適用されない。

国籍取得

Pavel Starikov / Getty Images
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 最終段階は、ロシアのパスポート取得申請を行うことである。ロシア国籍を取得すると、国内のどの地域でも自由に暮らし、働けるだけでなく、選挙に参加したり、社会的給付(たとえば母親資本)を受けたりする権利も得られる。

 一般的な手続きでは、次の条件が必要である。

  • 永住権取得後、ロシアに継続して5年間居住していること
  • 合法的な収入源があること
  • 法律上の問題がないこと

 永住権以外にも、国籍取得を可能にする根拠は存在する。

  • 国防省または非常事態省と1年以上の契約を結んだ場合。国籍申請は契約締結後に可能である。
  • 国家認定を受けたロシアの大学を優等で卒業し、つまり優秀卒業証書つきで卒業し(通学課程)、さらにロシア国内で専門に沿った職務経験が少なくとも1年あることが確認されている場合(この方法は一般に「優秀卒業証書による国籍取得」と呼ばれている)。
  • 在外同胞帰還プログラムに参加している場合(ロシア系のルーツがある場合)。
  • ロシア国民である夫または妻と少なくとも3年間婚姻関係にあり、かつ子どもがいる場合。

 国籍取得のためには、昨年2025年11月に出された大統領令821により、18〜65歳の男性は現在、国防省と1年間の契約を結ばなければならない。

 この大統領令は、次の根拠によって国籍を申請する人に適用される。

  • 永住権を有し、ロシアで少なくとも5年間生活していること
  • 婚姻または親族関係による申請

 この大統領令は、教育を根拠として国籍を取得する人、およびベラルーシ国民には適用されない。