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ロシアの宇宙飛行士、UFOを語る
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「あれはUFOだったかもしれない。しかし、神秘などということはあり得ない。あの現象は2人の人間が目撃していたのだから」ヴラジーミル・コワリョーノク
「驚いたのは、それが軌道上を飛んでいたことだ」と、コワリョーノクは語った。それは、丸木舟かマクワウリのような形をした物体だった。前方の円錐状の部分は半透明で、キャップのようになっていた。コワリョーノクが呼び寄せた同僚のヴィクトル・サヴィヌィフも同じ物体を見たが、写真の撮影は間に合わなかった。サヴィヌィフがカメラを取りに行っている間に、その「指」は爆発して煙の塊だけが残っていた。
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「連結した2つの部分に分裂したそれは、鉄アレイに似ていた。私は直ちに地上に報告した」と、コワリョーノクは回想している。彼自身は、それがUFOだったとは断言できないと言うが、「しかし、神秘などということはあり得ない。あの現象は2人の人間が目撃していたのだから」と語っている。
地上に帰還後、彼は、「放射線の観測所の専門家がその日、大量の放射性物質の放出を観測していた」ことを知る。
「一部の彗星は、他の太陽系からの偵察船に他ならない」アレクセイ・レオーノフ
ガガーリンらと並ぶ最初期の宇宙飛行士であるレオーノフは、地球外生命体の存在は、彗星の存在によって間接的にであれ証明できると主張していた。
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「太陽の近くを通過する際、彗星はその質量のうち、かなりの部分が彗星の尾になる。つまり、彗星の質量と尾の質量が分かれば、その寿命が分かる。彗星はその時間内に燃え尽きるはずだ。しかし彗星は消滅後、理屈に反して再び現れる。明らかに彗星は、消滅中の100か200か300年の間に、宇宙の道中で何らかの、我々には未知の変化を遂げている」と、レオーノフは考察している。
彼の疑問は、そもそも彗星はどこからやってくるのか、ということだった。彗星が太陽系とともに誕生(少なくとも45億年前)したのだとすれば、とっくに燃え尽きているはず。なぜ燃え尽きていないかは科学的に諸説あるが、レオーノフはもう1つの説を提唱している。「一部の彗星は、他の太陽系からの偵察船に他ならない。じゅうぶんに有り得る仮説だ」と。
「私は宇宙人は見ていないが、その存在は信じている」アントン・シュカプレロフ
アントン・シュカプレロフは国際宇宙ステーションに4回滞在し、船外活動は3回行っている。「証拠」は見ていないものの、無限に拡がる宇宙に他に誰も存在しないということはあり得ない、と彼は考える。
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「我々は神を見た事は無いが、我々は神に見られ守られていると確信している。これは間違い無い。私は宇宙人を見た事は無いが、彼らは恐らく存在すると信じている。この無限に拡がる宇宙空間に、我々以外に誰も存在しないということはあり得ない」と、シュカプレロフは語る。
「宇宙人については分からないが、我々は異文明の痕跡とは確実に接触している」ユーリー・グラズコフ
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ソ連の初期のもう1人の宇宙飛行士ユーリー・グラズコフは、宇宙人は存在し、しかも太陽系にその痕跡を残している、と語っていた。それは、冥王星である。
7400万年前、火星と木星の間に存在していた惑星が破壊されたと、グラズコフは考えていた。
「地球に落下した隕石の成分が、その証拠だ。その惑星では進化がピークに達していたという仮説もある。しかし惑星は爆発し、その文明は無限の宇宙空間に消えた」と、グラズコフは語っていた。
「他の惑星に文明が存在すると仮定できるか?もちろんできる!」エヴゲニー・フルノフ
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アレクセイ・レオーノフのバックアップ要員だったフルノフは、宇宙に滞在したのは1日だけだったが、熱心に地球外生命体について語っていた。
「他の惑星に文明が存在すると仮定できるか?もちろんできる。地球だけが特別であると証明されない限り、そのような仮定はあり得る。そうでないと、超自然的な意図が存在しているということになってしまう。UFOに関して言えば、何千もの人々が目撃しているのだから、否定はできない。錯視が原因とも考えられるが、幾つかの特性は想像を絶するものだ。例えば、高速で移動中に進路を90度変えるといった行動だ」と、フルノフは考察した。