最も有名なロシアの現役バレエダンサー5選
ヴラディスラフ・ラントラートフ
ダンサーの一族に生まれ、モスクワ舞踊アカデミーを修了後すぐにボリショイ劇場に採用された。ロシアを代表するボリショイ劇場のステージには2006年から立ち続け、すでに10年以上もプリンシパルを務めている。
『くるみわり人形』の王子役で知られるラントラートフは36歳にして、すでにロシア功労芸術家の称号を持ち、多くの賞を受賞している。妻は、ボリショイの元プリマ、マリーヤ・アレクサンドロワ。
アルテミー・ベリャコフ
アンナ・カレーニナ役のスヴェトラーナ・ザハロワとのペアでベリャコフが演じたヴロンスキーは、かつて多くの人々の心をとらえた。
ベリャコフはトヴェリ市の生まれ。2010年にモスクワ舞踊アカデミーを修了し、すぐにボリショイ入り。2019年からはプリンシパルを務めている。
妻は、ボリショイ劇場のファーストソリスト、ダリヤ・ホフロワ。メディアでは、ボリショイ劇場で最も美しいカップルともてはやされた。もっとも、同じステージに立つことは少ない。
イワン・ザイツェフ
情熱的なスパルタクス、『ノートルダム・ド・パリ』のカジモド、『シンデレラ』と『くるみ割り人形』の王子・・・ザイツェフの演じる役柄は驚くほど幅広く、その技術力は高い。その履歴もまた多彩で、クラスノダール舞踊学校を卒業後、サンクトペテルブルク文化芸術大学を修了した。その後、レオニード・ヤコブソン記念バレエ劇場、続いてボリス・エイフマン・バレエ劇場でキャリアを築いた。
ボリショイ劇場にも招聘されたが、ザイツェフは、2011年以降は一貫してサンクトペテルブルクのミハイロフスキー劇場に在籍し、10年以上もソリストを務めている。また、SNSに公演やリハーサルの模様を頻繁にUPしていることでも知られる。
ティムール・アスケロフ
バクー生まれで、アゼルバイジャンの功労芸術家。アスケロフのバレエ・キャリアは故郷アゼルバイジャンでスタートした。2011年からはサンクトペテルブルクのマリンスキー劇場の舞台に立ち、やがてプリンシパルとなって早や10年。『ジゼル』、『ファラオの娘』、『白鳥の湖』、『バヤデルカ』、『海賊』など、多くの有名作品に出演している。
その美貌と、軽やかで非常に高いジャンプでアスケロフはメディアにも大いに注目される存在となった。妻はバレエのパートナーで、マリンスキー劇場のファーストソリストでもあるクリスチーナ・シャプラン。
フィリップ・スチョーピン
スチョーピンはバレエ一家に育った。故郷サンクトペテルブルクのワガノワ・バレエアカデミーを卒業し、マリンスキー劇場に入団。長身のダンサーで、役柄は変化に富んでいる。『くるみ割り人形』、『白鳥の湖』、『眠れる森の美女』ではそれぞれ王子を、『海賊』ではアリ役を演じた。そしてスチョーピン自身が熱望していた、『バヤデルカ』のソロル役も務めた。2025年には20年来の夢を叶え、マリンスキー劇場のプリンシパルとなった。
マリンスキー劇場のセカンドソリストのヴラダ・ボロドゥリナと交際中。共演は多くないが、魚釣りなど休暇中の写真をSNSにUPしている。