
ロシア印象派の代表的作品10点(写真特集)

絵画史上最大級の潮流の1つは、ロシアでも多くの作品を残した。題材となったのは、やはり自然と人であった。
ロシア印象派は19世紀末、当初はフランスの巨匠たちの影響で自然発生したが、ロシア独自のベールをもまとった。イリヤ・レーピンやワシーリー・ポレーノフは同時期に、ロシア・リアリズムに光と空気の表現を加えようと構想した。その次の世代の画家たち、例えばワレンティン・セローフやコンスタンチン・コローヴィンらは、こうした表現を独自に発展させていった。
ロシアにおいて印象派のスタイルを受容した作品を、いくつか見て行こう。
アブラム・アルヒーポフ、『冬』、1909年

アレクサンドル・ボゴマゾフ、『ヴァンダの肖像』、1907~1908年

アーノルド・ラホフスキー、『フォンタンカの河岸 薪を積んだ艀』、1910年代末~1920年代

イーゴリ・グラーバリ、『樹氷』、1904年

コンスタンチン・ゴルバトフ、『郊外の町の通り』、1920年

ニコライ・クロード、『生い茂った池』、1910年

ピョートル・コンチャロフスキー、『ベルキノの家』、1907年

コンスタンチン・コローヴィン、『パリの灯り』シリーズより、『パリの並木道』、1912年

ルキアン・ポポフ、『庭にて』(『茶会』)、1911年

ミハイル・シェミャーキン、『夜のヒヤシンス』、1912年

これらの他多数の作品は、ロシア印象派美術館で6月1日(日)まで開催される展覧会『空気を描く。ロシア印象派』展で展示中。