「森に行く者もいれば、薪を探す者もいる」:この慣用句はどんな意味?

音楽好きが、ミュージシャンの演奏のまずさに不満を漏らす。「森に行く者もいれば、薪を探す者もいる」。木と何の関係があるのか、と思うかもしれない。有名なロシアの寓話作家イワン・クルィロフに、その答えがある。
多数の風刺詩の作者は、寓話「音楽家たち」のなかで、この慣用句を用いている。その筋は次の通り。主人公は、隣人を夕食に招き、いっしょに歌手たちの合唱を聴こう、と言う。しかし、歌手たちの演奏はてんでんばらばらだった。森に行く者もいれば、薪を探す者もいた――。
ウラジーミル・ダーリは、その『大ロシア語詳解辞典』のなかで、次の表現を挙げている。
「森に行く者もいれば、薪を探す者もいる。1ルーブル払う人もいれば、1ルーブル半払う人もいる」。
意味は同じだ。その人たちは、共通の仕事をしているように見えるが、実は、それぞれの仕事に没頭していて、ちゃんと共有していない。