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モスクワの「プーシキン記念ロシア語大学」に入学するには?

プーシキン大学
プーシキン記念ロシア語大学(通称はプーシキン大学)は、外国語としてのロシア語教育においてこの国を代表する高等教育機関だ。ここの卒業生は、ロシア語教師になることも、翻訳者になることもできる。また、外国人は、専門的な大学教育に進む前に、ロシア語の基礎を身につけたり、自分のロシア語レベルを高めたりするための予備課程を受けることもできる。

1.大学の歴史と使命

 現在のプーシキン記念ロシア語大学の前身は、今から60年前に現れた。1966年、モスクワ国立大学内にロシア語科学・教授法センターが開設されたのである。その創設者は、アカデミー会員ヴィタリー・コストマロフ(1930~2020年)。彼は、世界中の人々にロシア語を教えた伝説的な言語学者であり、長年にわたり国際ロシア語・ロシア文学教師協会を率いた人物でもあった。

 創設以来、プーシキン大学は、国際ロシア語オリンピックを開催し、外国語としてのロシア語の教科書を刊行し、教授法を開発してきた。現在までに、世界90か国から50万人の学生がこの大学を卒業している。

2.学部を選ぶ

プーシキン記念ロシア語大学の留学生
プーシキン大学

 プーシキン大学には、外国人向けに、語学力と専攻分野の選択に応じて3つの学習コースがある。

  • 予備学部

 ここでは、1学年を通してロシア語を集中的に学び、その後、授業がロシア語で行われる他の専攻課程へ進学することができる。

 予備学部では、自分の将来の関心に応じて、人文系、自然科学系、工学技術系、医学生物学系、または経済系のいずれかのプログラムで学ぶことができる。

 予備学部で学ぶには、学習開始の遅くとも2か月前までに、study@pushkin.institute

 へ申請書を送らなければならない(授業は第1期が9月、第2期が10月に始まる)。

 予備学部についての詳細は、サイトを参照のこと。

  • 外国語としてのロシア語教育学部

 ここでは、外国語としてのロシア語の教師、文献学者、翻訳者、その他の人文系専門家を養成している。予備学部修了後にそのまま進学することもできるし、すでにロシア語を十分に習得しているなら、直接この学部に入学することもできる。

 この課程には、ロシア政府による無償教育枠(クオータ)がある。クオータの取得方法については、後で述べる。

 学部の詳細は、次のリンクを参照のこと。

  • 文献学部

 すでにロシア語を十分に習得しており、高等な文献学教育を受けて生涯をロシア語に捧げたいと考えているなら、プーシキン大学ではさまざまな高等教育段階を履修することができる。ここでの授業は完全にロシア語で行われる。

 文献学の高等教育を受けることもできるし、大学院博士課程(3年)で研究者としての進路を選ぶこともできる。

 すべての教育課程にクオータが適用される。カリキュラムの詳細は、次のリンクを参照のこと。

3.入学書類とクオータ申請を提出する

プーシキン大学のロシア語講座
アレクサンドラ・グゼワ

 プーシキン大学で学ぶためには、授業開始の遅くとも2か月前までに、電子メール study@pushkin.institute に申請を提出しなければならない。大部分のプログラムは9月1日に始まるが、2月または春に始まるものもある。サイト上の情報をよく確認する必要がある。

 また、外国人には、ロシア連邦政府のクオータにより、無償でプーシキン大学に留学する機会もある。

 そのためには、education-in-russia.com に登録し、個人アカウントを通じて大学への出願を行う必要がある(複数の大学を同時に選ぶことも可能だ)。出願には、パスポート(またはID)のコピー、既有学歴を証明する書類、写真、そして記入済みの申請書が必要になる。

 その後、自国にあるロシア協力庁(正式名称は独立国家共同体・在外同胞・国際人道協力局)の代表部またはロシア連邦の領事機関で、入学試験や面接に招かれることがある。

 一部の学生については、追加の入学試験をロシア国内で受ける必要がある。

 クオータによる入学の詳細は、サイトを参照のこと。

4.必要書類をそろえ、ビザを取得し、モスクワへ行く!

 モスクワで学ぶためには、ビザを取得する必要がある。その際には、学費を支払って学ぶのか、それともクオータで学ぶのかに応じて、大学または外交公館が支援してくれる。

 また、ロシア滞在期間全体をカバーする医療保険に加入していなければならない。さらに、医療審査を受けるよう求められる場合があることにも備えておく必要がある。

 大学で学ぶ学生は、常に移民局での登録証明書を携帯していなければならない。

 必要書類の一覧の詳細は、次のリンクを参照のこと。

 大学はモスクワ南部のヴォルギナ通りにあり、地下鉄ベリャーエヴォ駅およびロシア諸民族友好大学(旧名パトリス・ルムンバ記念民族友好大学、RUDN)の近くに位置している。学生には寮が提供され、この寮は大学の建物内にあるため、外へ出ることなく授業に行けるという点で、とりわけ便利である。

 こちらもご覧ください:プーシキン大学での学びについて、中国人学生が感想を語っている。

5.おまけ

 ロシア語とロシア文化との出会いは、あなたの国にいながらにして始めることができる。それを可能にするのが、プログラム「世界におけるロシア語のアンバサダー」(Послы русского языка в мире)である。