外国人留学生が仕事やインターンシップを見つけるには
ロシア教育科学省のデータによれば、外国人留学生全体の10%が、卒業後も、ロシア連邦に残って働いている。現在、戦略イニシアチブ庁の調査によると、学生の45%(回答者3300人のうち、およそ2人に1人)が、卒業後にロシアで生活することを検討している。
外国人留学生は、「パテント」(CIS諸国からの労働者に適用される労働許可の一種)や特別な就労許可がなくても働くことができる。ただし、いくつかの条件を満たす必要がある。国家認定を受けた大学の昼間課程で学んでいること、そして講義や実習のない時間に働くことだ。卒業後もロシアで暮らし、働き続けたい場合は、一時滞在許可または永住権の取得を考えなければならない。これをしなければ、雇用契約は破棄されることになる。
就職の際には、通常、次のような標準的な書類一式が必要になる。
- 大学に在学していることを証明する在学証明書
- パスポート、および翻訳付き書類のコピー
- 労働手帳(これは雇用主が作成する)
- SNILS(強制年金保険証書。これも雇用主が手配できる)
- 納税者番号(INN)
- 居住登録と移民カード
- 任意医療保険(DMS)の保険証
会計業務に関わる職種(これらの職には永住権または一時滞在許可が必要)、自治体職員、国家公務員、ロシア連邦の安全保障に関わる職種を除けば、ほぼどのような仕事にも就くことができる。現行法では、こうした職には外国人留学生や卒業生は就くことができない。
大学で働く
就職へ最も近道なのは、外国人留学生が学んでいる大学で仕事を見つけることだ。こうした制度は多くの教育機関にある。たとえば、高等経済学院では、ティーチングアシスタント、教員向けデジタルコンサルタント、学習コンサルタント(特別な配慮を必要とする学生の適応や学習を支援する職)として働くことができる。
求人の有無は、学科や学部だけでなく、大学のキャリアセンターやコンピテンスセンターでも確認できる。
大学のキャリアセンターで
ロシアの多くの大学には、学生の就職やインターンシップ探しを支援する特別なキャリアセンターがある。そのサービスを利用するには、大学の公式サイトで連絡先を探せばよい。
ロシア人学生と外国人留学生の就職支援にいち早く取り組み始めた大学の一つが、ロシア諸民族友好大学(旧名パトリス・ルムンバ記念民族友好大学)だ。同大学のキャリアセンターでは、求人情報を知ることができるほか、相談を受けたり、履歴書作成のサポートを受けたりできる。
在学中や卒業後に何に備えるべきかを知るためにも、それぞれの大学にどのような機会、可能性があるのか、あらかじめ調べておくのがいちばんいい。たとえば、プラットフォーム「Study in Russia」には、ロシアの大学に関する充実したカタログが集められている。ここで進学予定の大学を選び、それから「卒業生の就職」というタブをクリックすれば、この問題に関する詳細な情報がまとめてある。
就職支援サービスを通じて
モスクワでは、特別なプラットフォーム「Start in Moscow」が運営されており、これを使って仕事を探したり、インターンシップに応募したりできる。このサービスの専門家は、履歴書の作成や改善を手伝い、適した求人を紹介し、面接も調整してくれる。「Start in Moscow」には、100社以上の企業と17の大学が参加している。サービスのデータによれば、とくに需要が高いのは、ビジネスアナリスト、データアナリスト、IT専門職、そしてエンジニアだ。このサービスを通じて、すでに100か国から来た600人以上が仕事を見つけている。
さらに、ロシア教育科学省は、外国人留学生をロシア企業へ紹介する人材紹介会社のリストを作成している。また、学生用の特別なデジタルプロフィールの整備も進めている。そこには、在籍大学、成績、インターンシップ歴、どの企業でどのように働いているか、登録住所などの情報が含まれる予定だ。これによって、大学と学生のあいだで情報交換がしやすくなる。
また、就職ポータルサイトを通じて仕事を探すこともできる。たとえば、facultetus、hh.ru、superjob、rabota.ru、expat.ruなどだ。
語学センターで
ネイティブスピーカーの語学講師は非常に需要が高い。語学資格を持っていれば、大きな強みになる。