ロシア語の前置格とは何か?
こんにちは、親愛なる学生の皆さん。「падежи」(格)は、ロシア語文法のなかでも最も難しい規則の一つなので、一緒に理解していこう。
簡単に確認しておくと、格とは、一連の品詞が文の中で果たす役割を定め、それら相互の関係を表し、発話の意味を伝える文法カテゴリーだ。ほかの言語では、語順がしばしばこの役割を担っている。
格は、「имена существительные」(名詞)、「местоимения」(代名詞)、そしてそれらに「依存」する 「прилагательные」(形容詞)、「числительные」(数詞)、「причастия」(形動詞)に適用される。これらは、格に従って「склоняются」(格変化する)。つまり、語の語尾が変化するのだ。
ロシア語には全部で6つの格がある。以下で読んでほしい。
では今度は、предложный падеж(前置格)について話そう。
「前置格」は何を表すのか?
前置格は、ロシア語文法の中では、比較的遅く現れた格の一つだ。17世紀に、『文法』の著者メレーティー・スモトリツキーが、この格を “сказательный падеж”(語ることの格)という名称で格の体系に組み入れ、「何かについて話す、述べる」ことを示すものだと定義した。18世紀に、ミハイル・ロモノーソフがこれを "предложный падеж"(前置格)と改称した。
前置格は、誰について、あるいは何について話しているのかを表し、場所、時間、対象を示す。そしてこの格は、必ず前置詞とともに用いられる。前置詞には о、об、обо、в、во、на、при がある。
名詞と代名詞の場合には、 “о ком? о чем?”(誰について?何について?)という問いに、形容詞と形動詞の場合には、 “о каком? о какой? о каком? о каких?”(どのような…について?)という問いに、数詞の場合には、 “о скольких?”(いくつについて?何人について?)という問いに答える。
以下の名詞は、3通りのタイプの格変化をする。それらの名詞が前置格でどのような形になるかを示した。
| 単数 | 複数 |
格変化の第1の型 | -е (о маме) | -ах/-ях (о мамах) |
格変化の第2の型 | -е (о коне) | -ах/-ях (о конях) |
格変化の第3の型 | -и (о дочери) | -ах/-ях (о дочерях) |
歴史的に形成された用法として、前置格の異なる2つの形が用いられる場合がある。
たとえば、говорить о доме, о лесе(家について話す、森について話す)と言う。しかし、быть в лесу(森にいる)、работать на дому(在宅で働く)とも言う。また、この形には “на Руси”(ルーシで)という表現も含まれる。
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