国際プーシキン・コンクール:世界29か国からロシア語教師50人がモスクワに集結
「国外におけるロシア語の状況や、そこでロシア語を教える教師たちにとって、政治情勢がきわめて重要であることは言うまでもありません。そして、その情勢が好転すれば、真っ先にそれを感じ取るのは、言葉に携わる人々なのです」
そう語るのは、ロシア政府発行紙『ロシースカヤ・ガゼータ』副編集長で、ロシア語教師を対象とする国際プーシキン・コンクールの発案者でもあるヤドヴィガ・ユフェロワだ。
国際プーシキン・コンクールの目的は、世界にロシア語とロシア文化を広めるとともに、優れたロシア語教師を支援することにある。今年でコンクールは第26回を迎えた。四半世紀の間に数千人の教師が参加し、50か国、1250人が受賞者となっている。
コンクールのパートナーを務めるのは、モスクワ市政府である。
応募に必要だったのは、「プラウダ通りのロシア語――あなたの国や学校で、ロシア語はどのように生きているか?」というテーマでエッセイを書くことだった。ここでいう「プラウダ通り」は、モスクワに実在する通りの名称だ。(『ロシースカヤ・ガゼータ』をはじめ、多くの定期刊行物の編集部がこの通りに置かれている。また、ロシア語のプラウダ「правда」には「真実」という意味もあり、題名には「真実の通りのロシア語」という言葉遊びも込められている。)
今シーズンは、世界29か国から50人の教師が受賞者に選ばれた。受賞者には賞金が贈られ、授賞式に出席するためモスクワへ招待された。そしてもちろん、各国でロシア語教育に携わる仲間たちとの交流の機会も設けられた。
「ロシア語は、ロシア文化を国外に広めるうえで、最も効果的な手段の一つです。国際的なコミュニケーション言語としてのロシア語の地位を強化することは、わが国の外交政策における人道分野の重要な優先課題の一つです」
授賞式でこう述べたのは、ロシア連邦外務省のエレーナ・ガラクチオノワ多国間人道協力・文化関係局長である。また彼女は、ロシア語教師たちに対し、基金「ルースキー・ミール」の助成制度についても調べてみるよう勧めた。
スペインのようにロシア語への関心が薄れ、学校が閉鎖されている国がある一方で、学生数が増え続けている国もある。
「ロシアとロシア語は、私の前にさまざまな可能性への道を開いてくれます。そして私の学生たちにとって、ロシア語は未来への切符なのです」。そう語るのは、ベトナムから参加した受賞者、ション・グエン・タインだ。
エジプトでは、専門的な知識を備えたロシア語教師への需要が非常に高い。コンクール受賞者のイブラヒム・エルワニは、高等観光学院で、実に3000人もの学生にロシア語を教えている。
もし、あなたもプーシキン・コンクールへの参加を希望するなら、サイト「rg.ru/lessons」の最新情報を確認してほしい。2027年のコンクールについては、この冬にも応募期間とテーマが発表される予定である。