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「Study in Russia」は留学を目指す人や、留学生とその家族をサポートするポータルだ。

andresr / Getty Images
「Study in Russia」は15か国語対応。ロシア留学の第一歩とさらにその後はキャリアの形成をもサポートする。

対象は?

 外国で学ぼうという決意は容易なものではない。あらゆる支援が有用になるだろう。特に、留学について熟知した者の支援なら、なおさらだ。「Study in Russia」は、ロシア連邦科学・高等教育省が開設した、外国人の留学志願者用の公式デジタルガイドである。ロシア留学を決断する段階から始まり、専攻科目や大学の選択、願書の提出からロシアへの渡航に至るまで、一連のプロセスをサポートする。

 ポータルには、必要となりそうなあらゆる情報がまとめられている:専攻プログラムの選択、入学手続き、入国準備とロシアでの生活への適応まで、掲載情報は幅広い。それぞれの大学や行政サービスごとに異なる要件をいちいち比較する必要は無い。必要な情報は全て網羅し、15か国語に翻訳の上で、手順に沿って整理されている。

 外国人留学生にとってロシアの教育をより受けやすい環境とすることは、ロシア政府にとっての重要課題となっている。その一環として、政府による割当枠や奨学金などの支援制度の拡充を行っている。例えば、国際オリンピアード「Open Doors」の優勝者および高得点を獲得した上位入賞者は教育枠の割り当てのみならず、渡航費や住居費、医療保険や毎月の給付をも含めた奨学制度の対象となる場合がある。これにより、優秀な学生は生活上の諸問題に煩わされず、学業と能力開発に集中することができる。

どのように利用する?

 「Study in Russia」は、「シングル・ウィンドウ」をその機能の基本としている。まずは、それぞれの個人にとってロシアが留学および生活の場所として適しているか否かの判断を手助けする。次に専門・専攻プログラムと大学の選択、必要書類の準備、正式な出願手続きへと進んでいくことができる。すでに留学が決定済みの人に対しては、入国準備、入国後の最初の数日間にするべきこと、新天地での生活の始め方などが詳しく説明されている。

 このポータルはロシア連邦科学・高等教育省が運営しており、ロシアの教育を世界に発信していくための公式情報リソースとして機能している。

 現在、サイト上には160以上のロシアの大学が掲載されており、その数は増え続けている。2025/2026年度、ロシアの大学では計13万6600人の留学生を受け入れ、その大部分である10万1400人(74%)は有料コースに入学している。

どのようなシステム?

 このポータルは一歩一歩と段階を踏んで進めるような構成となっている。まずは、国を知るところから。地域や気候、文化や伝統、宗教的多様性、生活環境、医療や治安について情報を得よう。こうして、「本当にロシアで学び、暮らしたいか?」という最重要の問いに答えを出せるだろう。ロシア留学を決めたら、次は具体的な進路決定だ。

 専攻の選択は非常に重要な決断である。ポータルでは、ロシアで発展著しい分野や、そうした分野に対応する教育を受けられる大学を紹介して選択をサポートする。こうしたフォーマットによって、漠然とした関心から、具体的な決定につなげることが可能になるだろう。

 専攻分野が決まった後は、希望するプログラムを提供する大学を探し、学費や授業の言語を比較し、入学試験に関する情報や学生寮の有無、無償での入学方法の可否など、各種情報の取得と比較に「Study in Russia」が役立つ。その後は必要書類を準備し、提出する。オンラインでの提出も可能。

 ポータルでは、必要となる手続きをあらかじめ順序立てて示してくれる:どのような書類を揃えるのか、どこで出願するのか、出願状況をどこで確認するのか、入学決定後に何をするべきか、そして渡航計画の立て方などだ。 

 また、外国人やその家族から寄せられる事が多い質問についても、個別の回答が用意されている:治安、医療、住居、価格、居住登録、言語面での適応などだ。「Study in Russia」は単なる情報掲載ではなく、あらゆる段階で利用可能な実用的ツールとして構想されている

 「Study in Russia」は、主に以下の5つのセクションから構成されている:

 «メインページ»では、サイト上で利用可能なサービスを紹介し、受けたい教育段階の選択から渡航まで、全体の流れを示している。

 «なぜロシアなのか»では、ロシアについて、ロシアの地域について、文化や伝統、宗教的多様性について紹介し、生活、医療、治安、デジタルサービスなどに関する実用的なアドバイスも提供している。

 «ロシアにおける教育»では、ロシアにおける高等教育制度の仕組み、どのような教育段階があり、どのような将来性ある分野があるのか、入学方法、ロシアの卒業証書が外国で認められるかなどを説明している。また、ロシア連邦政府の割当枠を含む、無償で教育を受けるための制度も紹介している。

 «大学を探す»では、大学を選び、教育プログラム、学費、入学規則、生活要件を調べ、さらに予備教育学部およびダブル・ディグリープログラムに関する情報も提供している。

大学以外の重要情報

 「Study in Russia」ではロシアの各種デジタルサービスの利用方法についても、それぞれのリンクを掲載した上で詳しく説明している。«書類の提出方法»というセクションでは、入学までの一連の電子手続きが解説されている。2026年から、外国籍の者はオンラインでロシアの大学に出願可能になった。同ポータルは、手続き上のミスを避け、期限内に出願を完了するための方法を教えてくれる。

 出願者がロシア国外にいる場合は、アプリ「ruID」で電子プロフィールを作成し、出願手続きに進むことができる。ロシア国内の場合は、国家サービスポータルの「Gosuslugi」の「大学へのオンライン出願」サービスを使用する。

 手続きの全ての段階を、事前に確認できる:大学と教育プログラムの選択、「ruID」の登録、プロフィールの作成、出願書類の入力と送信、出願状況の確認、入学手続きの完了、入国手続き、国境通過、到着後の登録情報確認まで、一連の流れを網羅している。

 また、電子サービスと並行して、その他の出願方法も存続する:必要書類は書留で郵送するか、大学の入学志願受付け窓口に直接提出することも引き続き可能だ。