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ロシアの復活祭、ちょっと変わったデザート10選

ドバイ風のクリーチ、珍しい果物の入ったチョコエッグ、ピスタチオとエゾイチゴを練り込んだトヴォーロフ、などなど。2025年も、モスクワのパティシエたちは創意工夫で意表を突いてくる。

1. ダークチョコレートの教会(5900ルーブル、約71㌦)

 カフェ「プーシキン」は復活祭に向けてデザートの特別シリーズを発表した。食べられる「ファベルジェのイースター・エッグ」もあれば、チョコレート入りの豪華なクリーチ、子供用と大人用の贈答セットもある。だが、もっとも目を引くのは、ダークチョコレートで作った教会だろう。モスクワの救世主キリスト大聖堂の姿をしており、内部にはチョコレート製のイースター・エッグが3つ収まっている。イースター・エッグはアーモンド、チェリー、カラメル入り。

2. 復活祭の籠(950ルーブル、約11㌦)

 「コフェマニア」が提供するのは、イースター・エッグを入れた籠をかたどったケーキ。内部はヘーゼルナッツのスポンジ生地に生クリームのムースとオレンジクリーム、そしてチョコレート製のイースター・エッグである。

3. ロシア北方風のオーナメント付きクリーチ(2250ルーブル、約27㌦)

 レストラン「ヴォロネジ」が特別に作るこのクリーチは、ロシア北部古来の伝統工芸であるメゼニ塗りがモチーフとなっている。砂糖で作った花の飾り、チョコレート製のイースター・エッグとニワトリが飾りとなっている。

4. 復活祭のピスタチオ(4500ルーブル、約55㌦)

 ファミリーレストランチェーン「Ribambelle」の復活祭メニューに登場したのは、レーズンとピスタチオ、フリーズドライのエゾイチゴ入りのトヴォーログ菓子。デコレーションとしてチョコレート製のイースター・エッグ、新鮮なベリー類、殻付きのピスタチオが載る。

5. ドバイ風クリーチ(2490ルーブル、約30㌦)

 今年のトレンドは、ドバイチョコレートを使ったクリーチだ。チェリャビンスクのパティシエ、エカテリーナ・アブラーモワが冬の間に構想したアイディアで、たちまち全国の同業者に広まった。モスクワでは多くのカフェでオーダーメイドしているが、カフェ「Cream Soda」では、内部が層状のクリームとチョコレートで構成され、チョコレート製のイースター・エッグが載る。

6. マチュ・ピチュ型クリーチ(9800ルーブル、約120㌦)

 メキシコ料理店「Casa Agave」は、一風変わったクリーチを提供している。あの神秘的なマチュ・ピチュ遺跡の形をしているのだ。同店によると、マチュ・ピチュは「復活祭の精神、すなわち、復活と神秘と伝統の偉大さを反映している」という。素材は、ココナッツクリームに浸したチョコレートのスポンジ生地と、マンゴーゼリー。

7. 「オレーシキ」クッキータイプのクリーチ(3200ルーブル、約40㌦)

 カフェ「Skrepka」は伝統的なクリーチと、煮たてた練乳入りのサクサクなクッキー「オレーシキ」を融合させた。中はオレーシキ同様に煮たてた練乳で、やわらかいスポンジ生地に良く染み込んでいる。

8. イースター・エッグ入りチョコレートバスケット(6800ルーブル、約82㌦)

 レストラン「ポーレ」が用意した復活祭向けメニューは、さまざまな味と中身のチョコレート製イースター・エッグのセットだ。材料はダークチョコレートとホワイトチョコレート、ココナッツピューレ、さらに柚子のピューレも用いている。

9. 金箔付きのクリーチ(30000ルーブル、約360㌦)

 シーフードレストラン「グヴィドン」は数年前から、モスクワでも最高級クラスのクリーチを作っている。なんと装飾に金箔を使っているのだ!パティシエたちは、ロシアの民話の火の鳥に着想を得た。商品名も「火の鳥」である。中はやわらかいスポンジ生地と、クラシックなドライフルーツだ。

10. 富士山型のクリーチ(6900ルーブル、約84㌦)

 レストラン「イクラ」も、復活祭に合わせて特別なクリーチを用意した。日本の富士山をモチーフにした一品である。スポンジはクリームと、花をかたどったオーナメント(もちろん食べられる)に覆われている。