ロシアの画家たちが描いた復活大祭
今年、正教会は5月5日に復活大祭(パスハ)を祝う。これはキリスト教で最も重要な祭日だ。
復活祭は、真夜中のミサ「夜半課」で始まり、十字行(教会の外で十字架をかかげ、聖歌を歌いながら行進する)をともなう。このミサをもって、大斎期が終わったとみなされる。
ヴァシーリイ・ペローフ、1861年。「村の復活大祭の十字架行進」
教会から帰ってきたら、精進落としの食卓を囲む。1年で一番喜ばしい日だ。
復活祭の食卓の中心は、イースター・エッグ、クリーチ(パンの一種)、そしてパスハ(カッテージチーズとレーズンで作る菓子)で、これらは司祭により成聖(聖別)される。
イリヤ・カーヴェルズニェフ、2005年。「復活大祭」
大公女オリガ・ロマノワ、1930年。「復活大祭の静物画」
復活祭にはもう一つユニークなことがある。復活大祭後の一週間「光明週間」は、誰でも希望者が鐘を鳴らせる唯一の時期だ。
ステパン・コレースニコフ、制作年不詳。「復活大祭の礼拝の前に」
鐘楼に入れてもらうためには、主任司祭に祝福してもらうだけでいい。基本的には、誰も断られることはない。
イラリオン・プリャニーシニコフ、1893年。「十字架行進」
こうして、光明週間を通して、ミサの後、長い不ぞろいな鐘の音が聞こえる。子供が、復活祭を祝って、喜び勇んで打ち鳴らしていることが多い。
フェドート・スィチコーフ、1904~1914年の間。「砂山遊び」
ニコライ・リョーリフ、1924年。「ロシアの復活大祭」
イリヤ・レーピン、1883年。「クルスク県の十字架行進」
パーヴェル・ルィジェーンコ、制作年不詳。「復活大祭」