ヤクーチアン・ライカ:ロシアの極寒の奥地の固有種

noonika / Getty Images
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まさしく毛皮付きパワーバッテリー。鮮やかな色の瞳で人々を魅了する一方、雪を見るとテンション爆上がりである。

 特徴的な毛色で容易に判別できる犬種。白地に黒、灰色、もしくは赤茶色の斑点がある。オッドアイの個体も多く、片方がブルー、もう片方が褐色というパターンになる。こちらが見透かされているかのような錯覚に至る、その目力も魅力。

Andrii Salomatin / Getty Images
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 ヤクーチアン・ライカは古くから、ロシアで最も寒冷な地域に暮らす人々の日常生活に欠かせないパートナーだった犬種の1つだ。17世紀には探検家のセミョン・デジニョフとセミョン・レメゾフが、遠くシベリアのインディギルカ川、オモロン川、コルィマ川の流域に生息する犬について記録している。

 ヤクートの犬は荷橇を曳き、集落間の郵便通信も担った。しかも、それら集落間の距離はかなりのもの。ヤクーチアン・ライカは1日に数十キロを走り、荷物が無ければ100キロ以上も走行可能。もちろん、狩猟にも同行した。

Starzon450 / Legion Media
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 古い歴史を持つ犬種ではあるものの、その詳細が知られるようになったのは、ようやく19世紀末から20世紀初頭にかけてのこと。現在の犬種としての基準は、2005年に設定された。今では、極北以外の地域でも目にすることができる。

Legion Media
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 他の橇曳き犬と同様、ヤクーチアン・ライカも長時間の散歩を要し、特に降雪中の散歩を好む。被毛が非常に濃く、何世紀もかけて寒さに順応していった犬種である。

 子どもとの相性も良く、ベビーシッターのように振舞う。しかし孤独には弱い。仕事にかまけて構ってあげず、長時間放っておくと、あなたのキャリアに大いに文句を言ってくるであろう。

V. ヤコブレフ / Sputnik
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