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ペテルブルクが誇る歴史的なカフェやレストラン6選

北の都の老舗グルメスポットを厳選しておとどけ。

1.「野良犬」

 イタリアンスカヤ通り、4

 「我ら酒飲みに遊び女、皆ここにいる。その物悲しさよ!」

 1913年1月1日、「ブロジャーチャヤ・サバーカ(野良犬)」の新年の宴から帰宅後、女流詩人アンナ・アフマートワはこのように始まる詩を書いた。イタリアンスカヤ通りの地下にあったこのキャバレーは、1911年から1915年までのわずか4年しか営業しなかった。しかしこの短い期間で、店は「銀の時代」を代表するステージにして、中心的なスポットになった。2001年に復活した「ブロジャーチャヤ・サバーカ」は、古き良き時代と同様、音楽と演劇の催し物が行われている。

2.「ボリシャヤ・コニュシェンナヤのプィシュキ」

 ボリシャヤ・コニュシェンナヤ通り、25

 旅行でペテルブルクを訪れて、ボリシャヤ・コニュシェンナヤ通りのプィシェチナヤに寄らないのは、初のモスクワ旅行で赤の広場を見ないのと同じだ。この店でプィシュキ(ドーナツのような揚げ菓子)を作り始めたのは1958年。以降、変わらずレシピを守っている。プィシュキを作る機械(これも1950年代製のレトロ)は毎朝7時ちょうどに火を入れ、8時40分から最初の50個のプィシュキを焼き始める。食べるときのお供は「ボチコヴイ(樽の)」コーヒー。コンデンスミルク入りのコーヒーを、大きなタンクから注ぐことからついた名称である。

 店の内装は、こうしたカフェが一般的だったソ連時代を思わせる、とにかくシンプルなインテリアだ。だがいずれにせよ、この店の主役はやはり、粉砂糖をまぶした熱々のできたてプィシュキだ。

3.「リテラトゥルノエ・カフェ(文学カフェ)」

 ネフスキー大通り、18

 ネフスキー大通りとモイカ通りの角に位置するこの建物は、ペテルブルクでも最古級のグルメスポットであるばかりか、文学の歴史上でも重要な場所だ。19世紀前半頃、この建物には菓子店「ヴォルフ&ベランジェ」が入居していた。プーシキンはここからダンテスとの決闘に出発し、レールモントフはこの店で初めて詩『詩人の死』を朗読した。1885年、菓子店の後にレストラン『レイネル』がオープンした。常連客はピョートル・チャイコフスキー、フョードル・シャリャーピン、ニコライ・グミリョフ、アレクサンドル・ブロークら。1980年代初頭には、かつての菓子店の後継として『リテラトゥルノエ・カフェ(文学カフェ)』がオープンした。19世紀のサロンをイメージした内装で、提供されるのはロシア料理とフランス料理。

4.「セーヴェル」

 ネフスキー大通り、44

 早くも1903年当時、同じ場所に菓子店が存在していた。焼き菓子はたちまちペテルブルク市民の評判を呼び、多くの客で賑わった。革命後は何度も店名を変え、キャンディー・チョコレート工場の店舗となる。「セーヴェル(北)」という現在の店名は、1951年からのもの。甘党にはたまらないカフェ兼菓子店である。各種のコルジノチキ(籠型のミニケーキ)、シュークリーム、プロフィットロールやプチフール、ふわふわのパヴロヴァ・ケーキなどなど。観劇の前に立ち寄ったり、通りすがりにスイーツを買っていくのが楽しい。

5.カフェ「マヤーク」

 マヤコフスキー通り、20

カフェ「マヤーク」

 ソ連時代の面影を色濃く残す独特の店で、50年以上もの歴史を誇る。メニューも浸酒、オープンサンド、ボルシチやソリャンカなど、往時と変わらぬ人気の品ぞろえ。レーニンとマルクスの胸像や、シンプルな家具調度品など、内装も然るべきもの。この店はグルメ的な発見を目的に行くべき場所ではない。時代を感じさせるリューマチナヤ(一杯呑み屋)の雰囲気を味わう場所だ。

6.レストラン「パルキン」

 ネフスキー大通り、47

 ネフスキー大通りのこの店は19世紀後半のオープン。1917年まで、「パルキン」は料理と豪華なインテリアで名高い店だった。革命後に閉店し、2002年になってようやく復活を遂げた。歴史的なインテリアは、エルミタージュ美術館の専門家の監督下で復元された。豊富なメニューには、ムクスンのストロガニナ、イクラ入りのブリヌイ、コンフィした玉葱と骨髄、ポフメリヌイエ・シチー(二日酔いに効く)など、ロシア料理の人気者が勢ぞろいだ。