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ロシア・キッチン・アルファベット:Г・ガルブツィ

「Г」の文字を学び、手作りの「ハト」を発見しよう。

Г・Голубцы

freeskyline / Getty Images

 ガルブツィはほとんどすべてのロシア人に愛されているとても心のこもった料理だ。

 東スラヴにガルブツィという名前が登場したのは比較的最近のことで、19世紀に流行したフランス料理の影響を受けてのことだ。当時はハトを丸ごと調理するのが贅沢とされていた。この料理はロシアで「ゴルビ」(ハト)と呼ばれており、キャベツの葉で鳥を丸ごと包んで、炭火で焼いていた。しかし、ほぼ同時期に「偽物のハト」が供されるようになった。それは、ミンチにした肉をキャベツの葉で包んで作られていた。高価な食材の代わりに、細かく切り刻んだ肉などが代用品として用いられ、一般の人たちにも手の届きやすい一品になった。