ウオッカにはこれだ!ベストな肴10選

vengerof / Getty Images
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ロシアにやってくる外国人はもちろん、ロシアの国民的アルコール飲料を試すものだ。だが、ちょっと試飲するだけでも、悪酔いを防ぐには何か一口食べないといけない。おすすめの肴をご紹介しよう。

1.塩漬け

マキシム・クリサノフ / Getty Images
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 ロシアの多くのレストランのメニューには、塩漬け野菜の盛り合わせがある。ザワークラウト、塩漬けラムソン、塩漬けもしくは酢漬けのトマト、そして一番大事なのがピクルス。ウオッカとピクルスは永遠のゴールデンコンビだ。

2.イクラ

masa44 / Getty Images
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 スパークリングワインにも合うが、「ベレンカヤ」(「白い」と、ロシアではウオッカを呼ぶことがある)とイクラのオープンサンドの組み合わせも捨てがたい。イクラの他にもキャビア、カマスの卵など、魚卵のオープンサンドなら何でも合う。パンに先にバターを塗っておけば、酔いが回りにくくなるという効果もある。

3.ボルシチ

Natalya Ugryumova / Getty Images
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 「酒の肴」と呼ぶには無理があるかもしれない。しかし、ボルシチとワンショットのウオッカというのは、ロシア人にとって最高のコンビネーションなのだ。「スープに酒を合わせぬ者の愚かさよ(Тот глуп, кто не пьет под суп)」 という慣用句もあるくらいだ。

4.ホロジェッツ(にこごり)

Daniel Tamas Mehes / Getty Images
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 この「肉のゼリー」は、多くの外国人にショックを与えるようだ。だが、ロシアでは重要な祭日メニューである(特に新年には定番)。肉入りで脂多めのブイヨンを西洋ワサビやマスタード(甘味のあるディジョンマスタードではなく、激辛のロシア製)など各種スパイスで味付けし、煮凝りにしたもの。何世紀も続く、酒の供だ。

5.セリョートカ

lisaaMC / Getty Images
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 「ウオッカにセリョートカ(塩漬けニシン)、ジャガイモ付き」。こんなフレーズをロシア人が発しているということは、素晴らしい宴席になる期待大というわけだ。キンキンに冷えた50グラムのウオッカをワンショット、すぐさま塩漬けニシンと茹でたジャガイモを口に放り込む、これぞ醍醐味。

6.キノコのマリネ

Oksana Chaun / Getty Images
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 塩漬け野菜と一緒に並べられている事が多い。ロシア人はキノコ好きで、早秋には森にキノコ狩りに出かけて、干したり塩漬けにしたりする。マッシュルームは稀で、たいていはポルチーニ、アンズタケ、イグチ、ナラタケ、ヤマイグチ、チチタケなどが対象。キノコを肴に、「健康に乾杯!」。

7.サーロ

Ryzhkov / Getty Images
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 これもまた、外国人にはちょっとショッキングな食だ。なにしろ、豚の脂肪である!しかし、しっかり塩で味付けをして凍らせ、薄くスライスすれば…お試しあれ。

8.ペリメニ

MurzikNata / Getty Images
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 大人数の宴会でも、大鍋一杯に茹でれば簡単に大量に用意できるのが、ペリメニの良いところ。鍋からそのまま直に食べるのも、また良し!

9.ソーセージ

Vladimir Mironov / Getty Images
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 ロシア人は好きな食べ物や酒の肴の話題になると、指小接尾辞を加えがちだ。ヴォトカ(ウオッカ)はヴォードチカ。セリョートカは、セリョードチカ。ソーセージを意味するカルバサーは、カルバスカ。そんなカルバスカ、スライスされた物を買えば手間も省けて楽だ。

10.ネギ

Dimitrie Ragar / 500px / Getty Images
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 畑からの取れたてに塩をまぶしつつ、キンキンに冷えたウオッカをお供に齧るのが最高。文字にすると奇妙なようなだが、試す価値のある組み合わせだ!

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