ロシア語には移動を表す動詞が数十もある

Alexander Kislov, Natalya Nosova
Alexander Kislov, Natalya Nosova
混乱しないためには、これらの動詞はペアで学習するのが一番簡単だ。

 言語学者たちは、ロシア語における「移動動詞」のペアを、14 組としている(17組という説もある)。各ペアは、同じ動作を表すが、一方は、一回限りの動作を、もう一方は、複数回繰り返される動作を意味する。 

 最も簡単な例は、「идти」と「ходить」だ。いずれも「歩く」だが、前者は、一定の方向に(一方方向に)歩く(я иду в магазин〈私は店に歩いていくところです〉)。後者は、さまざまな方向に歩く。あるいは、その動作が複数回、または恒常的に繰り返される(я хожу в этот магазин уже 10 лет〈私は、この店にもう10年間も行っています〉)。

 以下のペアにも、このような違いがある。「ехать」と「ездить」(乗り物で行く)、「лететь」と「летать」(飛ぶ)、「нести」と「носить」(運ぶ)。 

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