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2026冬季パラリンピックの金メダリスト イワン・ゴルブコフをご紹介しよう

Mikhail Tereshchenko / TASS
「全力で戦います。」イワン・ゴルブコフはミラノ・コルティナ2026冬季パラリンピック出発前夜、そう誓った。そして彼は、その戦い方をよく知っている。

 30歳のゴルブコフは、世界選手権6度優勝、ワールドカップ9度優勝という実績を持つトップアスリートだ。

 彼がスポーツを始めたきっかけは、パラリンピックの金メダリスト、マリア・イオヴレワの存在だった。彼女は運動機能に障害を持って生まれたが、10歳でクロスカントリースキーを始め、やがて射撃の才能も発揮。パラリンピック・バンクーバー大会では、リレーやバイアスロンで輝かしい成績を収めた。

 そして驚くべきことに、イオヴレワとゴルブコフは同じ児童養護施設で育ったのだった。

Yuri Kochetkov / Sputnik

 ゴルブコフは下半身に先天的な障害(二分脊椎)を持って生まれた。だが活発な性格の彼は、6歳でスキーを始める。最初は、施設の外に出て気分転換をするためだった。やがて彼の才能に気づいたのが、イオヴレワのコーチでもあったアレクサンドル・ポルシュネフだった。

 「クロスカントリースキーはスピードとアドレナリン、そして喜びに満ちています。子どもにとっては追いかけっこのような遊びのようなもの。僕もずっと遊びのような感覚で滑っていたので、疲れを感じることもなく、楽しみながら練習していました」

 彼の初期の応援団には、パラリンピック界のレジェンド、イリーナ・グロモワもいた。「頑張れ、ヴァーニャ!」と声援を送っていた彼女のもとで、ゴルブコフは9年後にトレーニングすることになる。

Юрий Кочетков / Sputnik

 現在、ゴルブコフはこの競技の世界屈指のパラリンピアンとなった。世界選手権6度優勝、ワールドカップ9度優勝。しかしパラリンピックでは長く結果を残せずにいた。平昌大会や北京大会では、ロシア代表チームが出場を認められなかったからだ。

 イタリアでの大会も、最初は順調ではなかった。スプリント予選ではスタートに遅れ、上位12人に入ることができなかった。

 しかし3月11日、ゴルブコフは見事に巻き返す。座位10キロの個人スタートで、24分05.8秒のタイムを記録し金メダルを獲得。2位の中国の毛忠武との差は17.6秒だった。

 「これがパラリンピックでの初めてのメダルです。本当にうれしい。昨日はとても落ち込みました。自分にとって最悪のレースでしたから。でも今日は気持ちを切り替え、持てる力をすべて出しました。最初の瞬間からトップに立ち、そのまま最後までリードできました」

 そして彼はこう続けた。

 「ロシア国歌を聞くことは、私の夢でした。これは、私だけでなく、私たちの国すべてのためです」