なぜロシアでは40歳の誕生日を祝わないのか?
なぜこの数字が恐れられているのか?その理由を見てみよう。
おそらく、ロシア文化において「40」という数字ほど不吉な雰囲気をまとった数字は他にない。民間伝承では、40歳の誕生日を祝ってはいけないと言われている。というのも、「次の誕生日を迎えられなくなる」と信じられているからだ。では、なぜこの年齢が“運命的”だと考えられているのだろうか?
「40」という数字は、宗教的な文脈で「試練の周期の終わり」として頻繁に登場する。たとえば、モーセはユダヤ人を40年間砂漠で導いた。ノアの洪水は40日間続き、イエスもまた40日間荒野で断食を行った。さらに、イエスが復活後に昇天したのは40日目だった。現在でも、ロシア正教では故人を亡くなってから40日目に追悼する習慣があり、この日は「сороковины(40日目の追悼)」と呼ばれている。
また、現代的な説明もある。40歳は「若さ」と「成熟」の境界線と見なされるため、中年の危機を意識したくない人々が、この節目をあえて盛大に祝わないという考え方だ。その代わりに、「39歳とのお別れパーティー」を開く人もいる。