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なぜロシアの都市では夏になると大量のポプラの綿毛が舞うのか?

アレクセイ・マルガフコ / Sputnik
この“夏の雪”は、人々をくしゃみと涙で悩ませる。

 6月になると、ロシアの多くの大都市ではポプラの綿毛が街中を舞い始める。道路や公園は白い綿毛で覆われ、まるで雪が降ったかのような光景が広がる。この現象の背景には、第二次世界大戦後のソ連による都市復興がある。

アレクセイ・マルガフコ / Sputnik

 1950年代、大規模な住宅建設が進む中で、新しい街区を緑化するため大量の街路樹が必要になった。そこで選ばれたのが、北米原産のバルサムポプラだった。成長が早く、丈夫で育てやすかったためである。

 当初は綿毛を出さない雄株のみを植える計画だった。雌株が綿毛を付けることは知られていたからだ。しかし復興を急ぐあまり、実際には雄株と雌株の両方が植えられた。また、強い剪定の後に木の性質が変化し、綿毛を付けるようになるケースもあったという。

アレクセイ・マルガフコ / Sputnik

 現在、モスクワだけでも30万本以上のポプラがあり、その約半数が綿毛を飛ばしている。

 綿毛そのものに害はない。しかし、花粉やほこりを運ぶため、アレルギー体質の人にはつらい季節となる。

 とはいえ、ポプラは都市環境に大きく貢献している。空気を浄化し、多くの酸素を供給するからだ。

 そのため、すべて伐採されることはない。現在は古くなった木を順次伐採し、綿毛を出さない新品種へ植え替える取り組みが進められている。