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ロシアの北の地方では、どうして自動車からコンセントプラグが突き出ているのか?
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電気自動車だと思ったあなた、実はそうではありません!これは「ほぼ」普通のガソリンエンジン車だが、半年以上続く極寒の冬に適応した自動車なのだ。
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ヤクーツク、ノリリスク、サレハルト、その他ロシアの多くの都市では-40度や-50度は珍しいものではないし、さらに気温が下回ることさえある。各家庭に暖かい地下駐車場があるわけもなく、-20度を下回った日にはもう、エンジンをかけて温めるのは至難の業となる。
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そこで、寒冷地域の住民はエンジンをかける前に、ある方法で温めておくのだ。その仕組みは、自動車の冷却装置(ラジエーター)に電熱器が内蔵されているので、そのプラグを引っ張り出し、普通の家庭用コンセントに差し込む、というもの。
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多くの場合は、家の窓から(そう、普通のアパートの窓から)プラグコードを部屋に引き入れ、一晩中そのままにしておく。たとえば、朝9時に家を出るなら、8時半に暖かい部屋から出ることなく電熱器のスイッチを入れればいい(タイマー付きのものもある)、つまり家を出るその時にはエンジンは温まっていて、運転できる状態になっているわけだ。住宅街の中には、コンセントが設置された駐車場さえある。
こんなライフハック見たことありますか?